ホリスティックケア・プアマナの宇宙の法則・身体の法則 PART.33不安のしっぽを捕まえる

横浜で女性のライフステージに合わせた鍼灸・美容鍼灸・疏泄マッサージの施術をさせて頂いているホリスティックケア・プアマナ(puamana)です

不安がなければ富士山にだって登れる

私はこの夏、世界遺産に登録されたばかりの富士山に登りました。私が富士山の山頂に立ったと話すと
「事前にどんなトレーニングをしたの?私の上司は富士登山の前にオフィスの階段を20階まで登るのを日課にしていたけれど、8合目でリタイアしたのに」
「途中で何泊か山小屋に泊まったから高山病にかからなかったの?」
と、聞かれます。
しかし、期待に反して私は特別なトレーニングもしませんでしたし、山小屋にも宿泊しませんでした。体力についても、ビルの階段を五階まで登ると息が切れてくるくらいですから、充実しているとはいえません。

それでも私が富士山の登頂まで登ることができたのは、不安がほとんどなかったからだと考えています。
私のガイドになってくれたのは、大学時代の友人で、20代の頃には冬の一定期間、山小屋に待機してけが人や遭難者の救助を行っていたほどの富士山のエキスパートです。今回の私のパーティーは、全員が登山は初挑戦です。そのため、友人は登山道では常に「もうすぐこの険しい登りは終わるよ」「この階段を上ったら山小屋で休憩できるよ」「8合目まではもうすぐだよ」と、今の苦境は長くは続かないこと、そしてこの苦境を越えると見えてくる希望(山小屋での休憩やなだらかな道)を適切なタイミングで教えてくれました。

今思えば、富士山どころか登山が初めての我々は、苦しい道のりに足が上がらなくなりそうになると「この状態はもうじき終わる」という魔法のようなお墨付きの言葉をかけてもらって、その都度もう少しだけがんばることができたのです。そうやってすこしずつ頑張った結果、気づけば登頂に立っていたというわけです。
不安は、先が見えないことの恐怖・過労・急な環境の変化などによって引き起こされます。
まさに、登山中の私の心理状態は不安でいっぱいになっていてもおかしくなかったのです。ガイドである友人は、不安の種を見事に先回りして払拭してくれました。おかげで我々は不安を感じる暇もなく頂上に到達することができたのでした。

不安のしっぽを捕まえると不安は不安ではなくなる

一度ぎっくり腰を経験した人は、ぎっくり腰になる事を予感させる(姿勢の)画像を見ただけで痛みを感じる脳のある部分が活性化し、それが実際に痛みを増強する働きがあることがわかっています。
この場合、実際のケガや障害がないのに不安を感じただけで痛みを感じているのです。

上記のようなケースによって、原因がわからない慢性的な痛みが続く場合があります。不安感が、痛みを増強させてしまうのです。
痛みに対する根本的な対策としては、鍼(はり)などによる痛みの原因となる箇所の治療が必須ですが、不安を取り除くことで、慢性的な痛みの軽減対策がセルフケアでもできることがお分かりになると思います。

先が見えないことへの恐怖  → (性格によって)
他のことで気を紛らわせる
不確定要素を受け入れて予期できないものを楽しむ
不安な気持ちを今の自分の感情から切り離して見送る
良いことも悪いことも半々に起こりうると腹をくくる
過労 → 十分に睡眠や休養をとる
急な環境の変化 → 生活のリズムを一定に保つ
転職、引っ越しなど、心身のストレスとなる行動は避ける
(計画的な旅行は気分転換となるので好ましい)
天候の変化なども痛みには刺激となるので防寒具・傘などを常に携行する

性格的に不安感を抱きやすい、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、「不安のしっぽを捕まえる」ことで不安を不安で無くしまうと痛みを軽減したり、予想外の力を発揮することも可能になるのです。