ウィリアム・レーネンさんインタビュー「過去を手放す方法」PART.1

引き寄せの法則では
人は与えたものを受け取ります

編集部(以下編):「過去を手放す」とはどういうことでしょうか?

レーネンさん(以下レ):
手放すとは、過去の経験を完了することです。忘れようとする行為は記憶を抑圧しているだけで、無意識の領域では、まだそこにエネルギーが残っています。そのエネルギーは、自分にも他人にも影響を与え続けます。

酒井法子さんは「過去を手放す」というプロセスを始めたところだと思います。起きた事を無かったことにすることはできません。きちんと手放すことで周りも自分も影響をうけなくなります。しかし、まだまだ彼女の過去を許さないとか仕事を降板させようとかいう方々がいますが、思い出していただきたいのは、「引き寄せの法則」です。「引き寄せの法則」では人は与えたものを受け取ります。前進しようとしている人の足止めをする行為によって、自分の足もとまってしまうということです。

酒井法子さんの場合、多くの人々が、彼女がしている良きことを知らないと思います。一つのネガティブなものにフォーカスするのではなく、ポジティブなものにフォーカスする必要がありますね。彼女は、もう一度成功と満足に向かって前進しようとしています。それに反対する人は結局、自分の人生に問題とチャレンジを作っているようなものです。

何もやることがない人が非難ばかりします。自分が幸せになるために頭を使うのではなく、非難するために頭を使います。基本的に忙しくて活発な人はそんなことをする暇がありません。例えば、皆の状況が良くなるために一生懸命ボランティアをしていたり、ネガティブな状況を改善するためにサポートしていたり、色々なものを良くしようとか、皆の意識を上げようと取り組んでいる人たちは基本的に非難をする時間がありません。非難をする人たちは基本的に暇なのです。

今を生きれば生きる程
過去を手放していけます

編:レーネンさんの著書に「過去を手放すということは、過去を否定しないで、「ただ、そういうことがあった」「ただの経験だった」と受け入れることと同じです」とあります。殺人や戦争の場合もそうなのでしょうか?

レ:カルマや殺人、戦争のすべては、宇宙にバランスをもたらすためにあると思います。だからといって、皆が殺人して良いっていうことじゃありません。人の人生を奪う、人を殺す、殺人を犯した人を死刑にするっていうのは、永遠に終わらないカルマだと思います。多くの人が痛ましい過去にいつまでも向き合うことが癒しだと言いますが、そうではありません。

過去を手放すとは、今を生きるということです。今を生きれば生きる程、過去を手放していけます。毎年、震災や終戦を毎回祝っている方たちは、過去にしがみついて生きています。私たちが祝うのは、平和であるべきです。仙台の復興を祝うべきです。起きてしまったことに対するネガティブな記念日はやめるべきだと思います。

~続く~

<information>
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※レーネンさんのインタビューが掲載されているTRINITY vol.48はコチラ

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