エンジェル・セラピスト®夫婦のスピリチュアル子育てPART.14~~新しい家族が増えることで感じられる過去の痛み(潤治編)

幼い頃感じていた心の痛み

パパになり、過去に置いてきぼりになっていた心の痛みを感じることが多々あります。
それが今の自分への大切なメッセージだと思えると良いのですが、暫しの混乱を感じてしまいます。

娘の小葉が僕たち夫婦のもとにやって来て、分かってはいましたが、細かな出費が続きます。身の回りのものから家具など、夫婦ふたりでは必要を感じていなかったものまで、必要なものとして購入することになりました。

「小葉がハイハイするようになると◯◯が必要ね。」
「小葉がつかまり立ちするようになると◯◯がないと困るね。」

子供の成長に合わせて出費が増えていくことは周りの友人の嘆きなどから理解しているつもりでした。

しかしながら、ある時、何かモヤモヤしだし夫婦で喧嘩になりました。
出費がかさむと落ち込む僕とその分豊かさを創造しようと頑張る寛子という図です。

寛子からすると「潤治、しっかりしろよ!」という叱咤であり、
僕からすると「次から次へと必要なものを見つけないでくれ!」という叫びです。

 

 

お金の問題は僕たちに何を見せようとしているのでしょうか?

ひとしきり感情をぶつけ合う夫婦喧嘩が落ち着きを見せた時に、僕にある思い出が蘇ってきました。

それは、小学生の頃、母親が父親の稼ぎが少ないと僕に嘆く場面でした。

「あの人は稼ぎが少なくて、生活が回らないわ。」
「今日も冷や麦だけど、あの人のせいだからね。」

母親は何気なく嘆いていたのでしょうが、
僕にとっては、強烈な体験だったのでしょう。

母親の僕を育てようとすると自分の収入だけでは頼りないこと、父親の充分に家族を扶養するだけの稼ぎがないこと、両親のお金に対する感情的な痛みを幼い頃に感じていたということが、今回の夫婦喧嘩で改めて知ることができました。

夫婦喧嘩が学びに繋がる大切な点は、すべての感情を正直に伝えることですから、その時の気持ちを寛子に伝えました。

「稼ぎが少ない男と思われるのが、とても怖いんだ。」

母親が父親に思っていたようなことを寛子に思われているとしたら、立ち直れない…という気持ちです。

夫婦で豊かさを創造してきて、収入はパートナーシップに流れてくると感じていながらも、あらためて過去に置き去りにした心の痛みを発見するわけです。
新しい家族が増えたということで、その機会が増えたのですね。

僕がその心の痛みを大事に大事に、その夫婦喧嘩になるまで持っていたのは、父親の痛みを理解したかった幼い頃の僕の思いなのだろうと思います。
母親になじられ、プライドを崩され、思うように家族に父親として接することができなかった彼の痛みを感じました。

充分な稼ぎがあって、家族を養い、父親としての意味を実現させたかったのだろうと今になって思い返すことができました。
父親であることのプレッシャーを感じ、必死だった彼の気持ちが時を越えて理解できたのでした。

こういった怖れを夫婦で共有すると不思議なことが起こります。
臨時収入があったり、収入の新しい動きがあるのです。

何か目に見えない法則性があるのでしょう。

夫婦でお互いの怖れを理解し合い慰める→収入増える という感じでしょうか。

寛子は彼女自身のお金への怖れを「頑張ること」で乗り越えてきた痛みがあり、それも夫婦で共有することでふたりの過去が癒されたのでした。
豊かさの流れを止めているのは、僕たちの怖れなのかもしれませんね。
それは日常生活で思いがけず湧きあがってきます。

ひょっとしたら、それは僕たちの両親の痛みかもしれません。

それを今という瞬間を共有できる家族で取り組んでいきたいと改めて思うのでした。