ココロセラピストが教える!「変われない私」~それでも人は変化する~

変わることを拒否していませんか?

「私、一生このままで良いのかしら?」そんなふうに思う方がもしかしたらこの中にもいるかもしれません。

「このままで良いのかしら?」というのはどういう事かと言うと、例外は除くとして、このままの状況で行くと、未来も似たような価値観や生活で進んで行くかもしれないと言う事ですね。もっと掘り下げて突き詰めて行くと、そこにはある気持ちが隠されているのです。

「私、ホントは変わりたいの!」という気持ちですよね。状況は人によって違うので直接お話を伺ってみない事にはわかりません。ただ、少なからず現状では何か物足りない。もしくは何らかの不満がある。おそらくそのような感じなのでしょう。

たとえばセレブな生活こそ出来ないけれど、生活に困っているわけではなく、今のところ上司はムカツクけれど、仕事もリストラされるなんてことはまず無さそう。友達もいるし愚痴仲間もいる。弱音を吐けば同情もして貰えるし、場合によっては叱ってくれる人もいる。両親も健康そのもので健在。現在彼氏募集中……。

「そんなに惨めじゃなく、どちらかと言えば、こんな時代にしては割と恵まれている方かもしれない……」

そんなふうに思っているかもしれません。何なのでしょうね。このモヤモヤした感情は。世の中には自分より困った境遇の方がたくさんいて、それと比べれば自分はまだまだ恵まれているし幸せなハズ……。

ちょっと待って下さい!実はその発想が危険なのです。今の流れで行くと、無理に今の自分は幸せなのだと思い込まなければならない。これ以上リスクを冒してまで欲を出してはならない。そんな前提条件がチラホラと見え隠れしていますよね。

確かに、「今、この瞬間に確かに存在している幸せ」にフォーカスし感謝することはとても大切な事です。僕も日々それを、声を大にして主張しています。

しかし、よくよく考えると一見謙虚な感じもしないでもありませんが、実は心のどこかで変化に対することの恐怖を感じてはいないでしょうか。

変わりたいけど、変われない。適当に理由をつけて変わらない自分を肯定しようとする。この考えが必ずしも悪いわけではありません。夢が無いとか、気合いが足りないとか、まったくそんな事はありません。人間の性質として変化を望まない、現状を望む心理が働くメカニズムが、実はその変わりたいけれど変われない状況を阻害している正体なのです。

今ある幸せに感謝しつつ、変化を楽しみ、次から次へと自己実現をして行けたら、理想的だと思いませんか。もちろん、そうやってあなたの欲望を作り出し増幅させ、何処かに向かわせようと思っているわけではありません。変化をあなたの心も頭も望んでいなければ、それはそれでまったく問題ないのです。

僕たちは何処かで変化を「拒否」してしまっている場合が多いです。積極的に望んでいなくても、拒否してしまっていたら僕たちの世界は一気に狭くなってしまうのです。これって、非常に勿体ないですよね。

そこで提案なのですが、ここで一旦、心を書き換えて見たらどうかと思うのです。一瞬でとか、一気にとか加速度的にとか大袈裟な事は言いませんが、心の前提条件を書き換えることが出来れば、自分の心により正直に生きやすくなのではないかと思うのです。

方法は、簡単です。言葉のパワーを利用して潜在意識に新しい価値観を植え付けるだけです。具体的なやり方を書いておきますので、朝晩少しだけ時間をとって試してみて下さい。

STEP1:リラックスできる環境を整える

STEP2:ゆっくりと4回深呼吸する

STEP3:胸に両手を添える

STEP4:次の言葉を声に出して4回唱える

・「私は私自身が変化することを許可します」
・「私は私自身が変化することを楽しみます」
・「私は私自身が変化することで更なる幸せを得ることを確信しています」
・「私が私自身が変化することで、周囲の環境も変化し好転することを知っています」

これは、アファーメーションですね。いわゆる自己暗示です。繰り返すことで、どんどん心に刻み込まれていくので、その過程を存分に楽しんで下さいね。自分自身を本格的に見つめ直したい。自分自身を本格的に変えたい。自分一人では少し難しいので指導して欲しいと言う方は、心の専門家に相談して見て下さいね。