冬に忘れがちな足のケア
寒い冬が近づいてきました。つい最近、やっと秋を感じられるようになったと思っていたのに、肌寒い日が増え、少しずつ上着を重ねるにつれ、冬も意識するようになった気がします。
冬の寒さから身体を守るため、生活のなかで様々な工夫をしていると思います。
例えば、身体の内側から温まるよう、入浴時、バスタブに粗塩をひとつまみ入れて保温効果を高めたり、血行が良くなる様に生姜を食事や飲み物に入れてみたり。
何よりもまず服装に気をつけているかもしれません。マフラーを巻いたり、厚いタイツを履いたり。女性の場合、夏は風通しの良い涼しげなサンダルやパンプスを履いていた人も少なくないと思いますが、冬はブーツを履くことが増えるかもしれません。
大人っぽいデザインからカジュアルなデザインまで色々ありますし、何より温かいので、ブーツは冬のファッションには欠かせないものかもしれません。
しかし、そのブーツですが、ずっと履いているとちょっぴり危険です。
飲み会の時、お座敷だと脱ぐのが大変とか、そういうことばかりではありません。
なんと、ブーツの中には、こんな恐ろしい魔物が発生しやすいのです!?
それは『白癬菌』というバイキンです。「ハクセンキン」と読みます。このネーミングだけでも、おどろおどろしいイメージがありますが、その白癬菌が何なのかを知ってしまうと、もっと気持ち悪くなると思います。白癬菌とは……つまり、『水虫』の事です。
水虫ってオジサンだけがなる病気と思っている人も稀にいますが、実はそうではないようです。恥ずかしいから内緒にしているという女性もいるかもしれません。もしかすると、実は水虫になってしまったという女性って想像以上にたくさんいるのではないかと思います。そもそもブーツで水虫になりやすいと考えれば、男性よりブーツ率が高い女性の方が確率的に大きいかもしれませんね。
もちろんブーツを完全否定するつもりはありません。大切なファッションですからね。ファッションと言うのは「自分を美しく見せる」という事も高いウェイトを占めています。深く掘り下げて見れば、上辺だけ美しければファッショナブルといえるか問えば決してそんな事は無いとも解釈できます。着こなしも大事ですが、着脱から手入れまで含めてファッションだとも言えますよね。だから、理想を言えば毎日、同じブーツを履かないようにしたり、常にブーツを清潔にしたりすることが大切です。
では次に、実際に水虫になってしまったら…という話をします。知っている人もいるかもしれませんが、実は案外身近なところに水虫対策の秘密アイテムがあったのです。
それは、『緑茶』です。飲んだこと無い人、少なくとも日本にはいないと思います。
そのくらい有名でお手軽なものなので、入手も簡単ですよね。なんと、緑茶に含まれているカテキンは白癬菌を退治する効果があるのです。そのまま使うと勿体ないので出がらしで充分です。
使い方は人によって若干違いますが、私のオススメは足浴です。大きめの洗面器やバケツなど、足が入れば何でも良いと思います。そこに、お茶を入れて足をつけておくだけです。後は、普通の足浴と基本的に同じです。これを一週間くらい続けると、かなり綺麗になります。
ちなみに、水虫って目で見て「綺麗になって来たから治った」と思っても、実は治っていない場合が殆どです。見た目が綺麗になって来ても、しばらくは対策を継続した方が良いと思います。
できれば、水虫そのものにならないように注意することが大切ではありますが、万一の時のために頭に入れておいてくださいね。予防のために、お茶の足浴をするのも良いかもしれませんね。
注意点:全ての方にこの方法が合うとは限りません。症状によっては病院の治療薬や飲み薬が必要な場合もあります。