台湾と日本の更なる発展に期待!中華民国建国102年を祝う「国慶節祝賀パーティー」

台北駐日経済文化代表処・沈思淳代表ご夫妻
インタビューをさせていただいたTRINITY Vol.46をお持ちいただきました

発展を続ける台湾と日本の幅広い交流

10月8日に、10月10日の中華民国の建国を祝う、102年の国慶節祝賀パーティーがホテルオークラ東京にて開催され、以前TRINITY Vol.46の「日本脱出」企画で台北駐日経済文化代表処・沈思淳代表のインタビューをさせて頂いたご縁で、TRINITY編集部もご招待いただきました。


沈思淳代表のインタビューをさせていただいたTRINITY Vol.46

台湾と言えば、以前から「癒しの国」として多くの日本人が、心と身体を休めるために訪れている、日本人にとって大変身近な国です。また、台湾でも、若者を中心に日本の音楽やファッション、文化が深く浸透し、親日家が多い国と言われています。
記憶に新しいのが、2011年に発生した東日本大震災に対して莫大な支援をしてくれたこと。
台湾では、東日本大震災発生後すぐに、馬英九総統が義捐金の表明をし、企業・一般市民・芸能界など、それぞれの立場でもすぐに義捐金や物資の活動を開始しました。最終的に日本への義捐金は、官民合わせると200億円を超えたと言われています。
台湾の国土は日本の九州ぐらいで人口も2300万人ほどの規模ながら、膨大な支援金と、支援物資を中心に日本へサポートの手を差し伸べてくれました。
「日本の皆さんは1999年に起こった921地震で、台湾を強力に支援してくれました。だから、今こそ、私たちは日本の皆さんにその時のお返しをしなければいけない」。TVでそう話す台湾の方の温かい気持ちに、当時、本当に救われた気持ちになった方も多いはず。

そして、震災の支援をきっかけに、官民の日本での交流は更に密になりました。
国慶節祝賀パーティー当日の沈思淳代表のご挨拶も、台日の今後の更なる協力関係を期待する内容となりました。

沈思淳代表ご挨拶:
「日本と台湾は、地理的、歴史的に極めて密接であり、馬英九総統は2008年5月に就任以来、対日関係を「特別パートナー関係」と位置づけ、経済・貿易、文化、観光、青少年交流など、様々な分野の交流を強化してきました。
まず経済面では「台日投資協議」が調印された後、昨年の日本から台湾への投資件数は619件となり、また、台湾から日本への投資金額も10ドルを超え、いずれも過去最高となりました。
次に、ここ数年、台日間の往来が急激に増加してきています。それを受けて今年は岡山、高松、石垣島などを結ぶ新規路線が開設されました。昨年の台日間の人の往来は300万人に迫り、これまでの記録を更新し、今年はそれを突破することは確実です。今年はさらに400万人突破に向けて、お互いに引き続き努力していくことを願っております。
青少年交流も、近年ますます活発化しており、今年1月~8月に、台湾の101の学校の4200名余りの学生が、修学旅行で日本を訪れました。また、台湾を修学旅行の訪問先とする日本の学校も、だんだんと増えてきています。
ところで、台湾と日本は、自由、民主主義、法治などの価値観を共有しており、地域の安定と繁栄を守るため、手を携えて緊密に協力していかなければなりません。こうした理念の下に、今年4月に「台日漁業協議」が調印され、長年の懸案であった漁業問題が大きく発展しました。
このほか、台日双方は、今後原子力安全、防災、感染症の予防などの分野でも、共に知恵を集め、協力関係を強化していく必要があると考えております。
一方、我が国は、世界においても栄誉ある地位を占めるために、国際社会のピースメーカー、人道支援の提供者、文化交流の促進者などとして、努力を重ねております」

台湾の人々の人柄は「優しく穏やか」と言われますが、沈思淳代表も、重責を負われながらも大変気さくで温かく、お人柄がとても素晴らしい方。台湾と日本の、今後の更なる国際交流について情熱的に語ってくださいました。
文化面でも、今年4月には、宝塚歌劇団の台湾公演が実現し、台湾で熱烈な歓迎を受けました。これまでも台湾でも熱狂的なファンが多い宝塚歌劇団。東日本大震災の支援への感謝を込め、11日間の公演を成功させました。


氷彫刻でつくられた国立故宮博物院 

そして、来年2014年の6月から東京で、そして10月から福岡で、国立故宮博物院収蔵品の特別展の開催が決定しています。中国王朝の秘宝を複数収蔵する、台湾の国立故宮博物院で最も人気が高いと言われている翡翠でつくられた白菜「翠玉白菜」の展示も決定し、早くも大きな期待を集めています。

台湾には、癒しや占いなどの文化が深く根付いていますが、TRINITY編集部では、これからも台湾の魅力を幅広い魅力をどんどんご紹介させていただきますのでお楽しみに!