野崎友璃香のハワイアン・オーガニックライフ PART.14~コナのトライアスロン世界大会が開催~

先日、コナのトライアスロン世界大会が開催されました。
灼熱のコナの町を、スイム、バイク、ランで駆け抜けるトライアスロン。
今年は約2000名のトライアスリート、(日本からも約50名)が自己の記録に挑戦,世界のトップを目指しました。

コナの住人約7000名もボランティアで参加し,大会を支え盛り上げ、コナの町はトライアスロン一色、町を挙げて年に一度のお祭り騒ぎとなります。

 

感動すること大好きな私は、今年もウォーターパトロールでボラ参加。

ウォーターパトロールは、スタート後、コナ沖の海を2,4マイル泳ぐスイマーたちが、コースからはずれないように、サーフボードでラインを形成、励まし、必要があればレスキューするもの。目前を泳ぐ彼らのパワーを直に感じることができます。

朝6時半にトップのプログループがスタート、海の上を一斉に泳ぐ姿は、ピラニアの魚群のようで、猛烈なしぶきを上げて進む姿は圧倒的です。

感動的だったのは、ブイを折り返したあたりで、なんとイルカたちがやってきて、アスリートの群れと一緒になって泳いでいたことです。
多分イルカたちも年に一度のこのイベントを覚えているのでしょう。
先頭を泳ぐア スリートを引導するようにリードしたり、(そうすると後続のアスリートたちは流れに助けられ泳ぎやすくなるそうです)グループ の両脇を同じペースで泳いだり 時にはグループの下を右に左に、クロスしながら泳いだり、近くでジャンプしたりしたのです。

 

この模様は目撃したすべての人のハートを開き、大会の記録影像にもばっちり残され、世界中の人たちの目に留まりました。そしてイルカの行動は更なる感動を生んだのでした。


それともう一つ.トライアスロンと海に関係したお話。。。

大会の数日前,生後半年のハワイアンモンクシールの子供カミラ君。スイムのトレーニング中のアスリートに興味を示し、2名のアスリートの足をかじってしまったらしい。
そのため、大会に影響を及ぼすといけないということで、捕獲され、なんとニーハウ島に移されてしまいました。
彼の家がコナの海であり、私たち人間はビジターなのですが、人間様の都合で、カミラ君は家族から引き離されてたったひとりで遠いニーハウ島に移されてしまったのです。

イルカでも同じですが、自分が生まれ育った環境以外のところに、しかもたった一人になって、順応するのは難しいと専門家は言います。ましては家族と引き離されてしまったカミラ君、お母さんの思いを考えると、切なくなってしまいます。

カミラ君がニーハウの新しい環境で新しいポッド(ファミリー)をみつけて生きて行かれますように、いつかまたハワイ島のコナの海に戻って来られるように、祈るばかりです。

そんな悲喜こもごもなドラマに溢れた、コナのトライアスロン世界大会、突風のような勢いで今年も無事終了しました。

 

来年もまたボランティアとして,イキイキとした爆発的元気なエネルギーフィールドにどっぷり浸かりたいと思います。また日本からボランティア参加したい人のサポートもしたいと思っていま〜す♫

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