TRINITY本誌連動『魂ドクター越智啓子の そのまんまでOK ありのまま生きるのが気持ちいい!』第2回(前編)

TRINITY本誌で大人気連載中の越智啓子先生の「魂ドクター越智啓子の そのまんまでOK ありのまま生きるのが気持ちいい!」。これまで40回以上連載し、越智先生からポジティブなエネルギーをいただいている読者の方がたくさんいらっしゃいます。本誌で読み逃した方にもぜひ読んで頂きたいと考え、これまでの連連載をTrinity WEBで改めてご紹介することに決定しました。
今回のテーマは「一人時間」。あなたは上手に過ごせていますか?

一人を楽しむすてきな時間

皆さんは、一人が好き? 二人が好き? それともグループ行動が好き?
私は学生時代、どちらかというと一匹狼派でした。ゲーテの言葉"芸術家よ孤独であれ、作品ができたら人々の中で披露よ!“を雑誌の中に見つけて、それを盾に一人を楽しんでいました。
本が好きで、高校時代は、レポート用紙の台紙に棒グラフを書いて、各ジャンル別に、読んだ本の冊数を分析してなるべく満遍なく読むように心がけていました。文学、歴史、科学、政治、経済、美術、音楽などと分けていたのです。でもそれが今、精神科医として、また本を書くのにも役立っています。
本屋で時間を過ごすと、何時間でも飽きなくて、図書館に行くと泊まり込みたいほど、時間を忘れて本の中に没頭してしまいます。一人で集中する時間が、自分の潜在意識を越えて魂に触れ、自分の本質があふれてくるのだと思います。
本や音楽、映画、展覧会などは、心のデリケートな部分に響くので、気の合う人となら一緒にいても楽しいのですが、そうでなければ一人の方がずっと楽です。自由きままで、自分を感じられて、より創造性が磨かれていくと思います。
この頃は、セミナーや講演会で、皆さんにすてきなアファメーション・断言を勧めています。
「私はアーティスト。毎日がクリエイティヴ!」
今、ここで何回か、口ずさんで見てください! 素敵なフレーズでしょう?

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いつも本音で生きている人は、きちんと自己主張できて、OKですが、周りに合わせようとするタイプの人は、意識的に自分だけの時間を創らないと、ストレスがたまって疲れてしまいます。
たとえ結婚して家族ができても、やはり一人になる時間はとても大切です。自分らしさを見つけ、磨くのに必要だからです。一人で自由に動くと、思いがけないすてきなハプニングや気付きがありますよ。新刊『人生のしくみ』(徳間書店)にも書いたように、一人を楽しむと、“内なる子供=インナーチャイルド”がとても喜んで癒されます。皆さんも、わざと計画を立てないで、行き当たりばったりの自由な一日を味わってみませんか?
この連載のために、沖縄でのそんな一日を、ちょっとご紹介しますね!

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まず車で出発と思ったら、あらま、鍵がない……これは車なしで動いた方がいいのかも!と思って真夏の日差しの中へ飛び出しました。しばらく歩くと、汗がタラタラ。涼みたくなって飛び込んだのが観光会社。“今年の冬に是非オーロラを見に行きたい!”という夢の実現のために、情報をゲット!

フィンランドとカナダのパンフを抱きしめて、沖縄のデパート“リュウボウ”へ。

入口に、気になっていた映画、『ホテルハイビスカス』のポスターを見つけて、エレベーターで上へ。もう始まって10分も経っていたけれど、流れにまかせて観ることに。
ハチャメチャ元気な沖縄家族の物語に、大笑いしているうちに終了。“なんだ、今の生き方でOKじゃない!”と確信を持って、ニコニコ笑顔で外へ出たら、まぶしい太陽が新しいモノレールを輝かせてキラリ! 自然にモノレール乗り場へ。
すると「あら先生!」と顔見知りの女性から声をかけられ、思わずカメラを渡して、切符と一緒に記念写真。次はモノレールとツーショット! 2両しかないモノレールは、まるで遊園地の乗り物のよう、高台から青空と公園の緑がきれい。今まで電車を経験したことのない、沖縄の人々のウキウキ嬉しそうな顔を見て幸せな気分。

~第2回(中編)につづく~

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越智啓子先生
精神科医。東京女子医大卒。東京大学病院で研修後、ロンドン大学付属モズレー病院に留学。帰国後、東京都児童相談センターなどに勤務。1995年「啓子メンタルクリニック」を開業。クリニックでは、過去世療法、アロマテラピー、クリスタルヒーリングなど自身の経験を活かした新しい療法を取り入れている。