TRINITY本誌連動『魂ドクター越智啓子の そのまんまでOK ありのまま生きるのが気持ちいい!』第1回(後編)

TRINITY本誌連動『魂ドクター越智啓子の そのまんまでOK ありのまま生きるのが気持ちいい!』第1回(後編)

TRINITY本誌で大人気連載中の越智啓子先生の「魂ドクター越智啓子の そのまんまでOK ありのまま生きるのが気持ちいい!」。
これまで40回以上連載し、越智先生からポジティブなエネルギーをいただいている読者の方がたくさんいらっしゃいます。
本誌で読み逃した方にもぜひ読んで頂きたいと考え、第1回目連載からTrinity WEBで改めてご紹介することに決定しました。
越智先生の珠玉の言葉を読むだけで、なんだか気持ちがスーッと楽になりませんか?

誰もが持つ神聖な部分を見ること

――先生のクリニックは深刻にならないですね。
そうかもしれない(笑)。最近も大笑いしたことがあって。16年間片方の足の震えが止まらない、という男性の方がいらしたんですよ。原因がわからなくて。どの薬を飲んでも治らない。パーキンソン病なら片方だけってこともないだろうし。
それで私は、震えを止めようとするから震えると思ったんですね。身体はなんとかリラックスするために必要があって震えている。
それで『震えが足りないのよ、もっと震えて』って言ったのね。そうしたらその方は思わずドッと笑いました。『震えを止めようとしないで』なんて、そんなことを言われたのは初めてだって。その後とてもリラックスして、あまり震えないで歩いて帰りましたよ。
震えることで身体はリラックスしたいのですね。身体が震えたがっているのを止めようとするから苦しいのね。ちゃんと身体の言っていることを聞いてあげれば、ラクになります。
彼はニコニコ顔で『震えを止めに来たのに、揺らされちゃった。こんなに笑ったのは本当に久しぶりです』って喜んでました。だいたい、なんで震えるのが悪いんでしょう? 震える原因の過去生が中国だったので太極拳をおすすめしました。そうしたら彼の奥さんが『あら、近所にあるんですよ!すぐに行ってみます!』すべてはうまくいっていますね(笑)。
こういった逆説療法は、よくあります。
手に汗をかきやすい方が、クリスタルヒーリングの時に、クリスタルが濡れるのを心配しているんです。だから、『あら、クリスタルは喜んでいるわよ。汗は塩水だから浄化されるのよ。もっと汗かいても大丈夫!』『もっと汗をかいてもいいんですか?』『そうよー、したたるぐらいでも』って言ったら、逆に安心していました。汗と涙の結晶っていうけど、みんな塩水ですね、羊水も同じですよ。
またある人は、ゲームセンターにはまって、もうやめたいって来たの。もうその答えはわかったでしょ?(笑)

――もっとゲームをした方が、いいんですね?(笑)
そう“もっと極めなさい”って言ったの(笑)。彼女は『極めていいんですか?』って驚きながらも、それから毎日行ってみたのね。極めようと。そうしたら2週間ぐらいで気がすんで『もう、いい』ってことで、やめてしまったの。私自身も、それにはビックリしました。これも逆説療法ですね。
友だちのドクターで、ちょっと私と似てるんですが、血圧を計る時に実際の数値を言わないで本人の希望する数値を言うと安心して、高かった数値も大丈夫になるんですよ。そういうことは、よくあります。心配値ではなく期待値に合わせるのね。血圧もその人のバランスをとっているので、自覚症状のない場合は、無理に薬で下げることもないと思うんです。血圧の上が150でちょうどいいって人もいるんですから。いわゆる“一般的な正常値”というのも、ひとつの“枠組み”なんですね。
だいたい、顔も性格も体重も身長もみんな違うのに、どうして血圧の数値は同じにしなくちゃいけないんでしょう。その枠にあてはめて正常、異常って決めるのは枠。おかしいでしょう?心臓だって大きさが違うのに。
だから人間ドックの廃止運動をしているドクターもいます。もちろん病気の早期発見にもなるんですが、結果を知ったことで、かえって“病気”という意識を植え付けてしまう。いろんな身体のデータを数字で言われると、それまで元気だった人も、バランスを崩すことって多いんです。

――病気と共存するということもありますか?
共存します。私が医学生の時、病理解剖に立ち会ってハッと思いました。その方はある病気で亡くなったんですが、身体を開いたら、中はいくつもガン細胞があったんです。ガンの自覚症状はありませんでしたし、直接ガンで亡くなっていないんですね。この体験で、腑に落ちてるんです。ガンと共存することもあ、病気と共存することがあると。
それは人間関係にも言えます。コミュニティの中でいろんな人がいるけど、お互いに共存しているでしょう?

――“これでいい”という基準は、人によって違うんですね。
そうです。それぞれの“心地良い基準”からはみ出していないかどうかを見た方がいいですね。
そして本当はどうしたいのか、自分の身体や心に聞いてみてください。自分を基準に考えていけば、きっと心身ともに健康になれると思いますよ。

~第2回につづく~

→バックナンバー

 

越智啓子先生
精神科医。東京女子医大卒。東京大学病院で研修後、ロンドン大学付属モズレー病院に留学。帰国後、東京都児童相談センターなどに勤務。1995年「啓子メンタルクリニック」を開業。クリニックでは、過去世療法、アロマテラピー、クリスタルヒーリングなど自身の経験を活かした新しい療法を取り入れている。