TRINITY Vol.48 「エナジーバンパイアにならない・させない スピリチュアルマナー」PART.9 神尾学さん(2)

9/28日に発売したTRINITY Vol.48「心身クレンズ」にてご紹介した企画、「エナジーバンパイアにならない・させない スピリチュアルマナー」。
意識的に、もしくは無意識的に人のエネルギーを吸い取ると言われているエナジーバンパイア。「あの人と一緒にいるとなんだか疲れる」という場合はもしかしたらエナジーバンパイアからエネルギーを吸い取られているかもしれません。でも、その場合、「果たして自分には原因がないのだろうか」と考えることも必要です。特集では、タツコ・マーティンさん、宮崎ますみさん、神尾学さん、アン・キャラハン、上原慶子さんから、それぞれのご専門の視点から「エナジーバンパイア」について語ってくださっています。
本誌ではご紹介しきれなかったアドバイスを、ご紹介します!
今回は、神尾学さんからのアドバイスの第2弾です。

誰もが持つ神聖な部分を見ること

Q1 人といると疲れるという原因の一つに、素の自分を出せないから、良い人に思われたいからなど、自分の状態の問題もあると思います。相手がエナジーバンパイアであるということ以前の問題として、自分を見つめる事で解消できる事があれば教えて下さい。

一番シンプルな方法は、自分を「魂」として見、また相手も「魂」として見ることを、いつも心掛けることです。
「魂」という言葉によって思い浮かべることは人によってかなり違うと思いますが、ここで言っている「魂」とは、通常の私たちの意識(パーソナリティー意識)を超えた、自分のなかの真に神聖な部分のことです。
私たちは普段、パーソナリティー意識で生活し、自分も人もパーソナリティーとして見ています。しかし、私たちは誰でも、自分のなかにそれを超えた神聖な部分が潜んでいます。それはとても美しいものです。いつもそれを見るように心掛ければ良いのです。

美しさにも様々な深さがありますよね。表面的な美しさだけでなく、もっと深い部分の美しさを見るようにいつも心掛けてください。表面的な美しさを持つためには、才能が必要です。天与の美形や若い人が持つ肌の美しさには、どうやっても勝てないところがあるからです。しかし、人間の深い部分の美しさは、努力次第でどんどん磨いていくことができます。自分を見るときも他人を見るときも、いつもそちら側の美しさ、つまり「魂」に焦点を当てることを意識してください。

とは言っても、自分のなかの「魂」を見つめなさい、と言われても捉えどころがないかもしれません。また、苦手な人に対して、いきなりその相手を「魂」として見ようと思っても、難しいですよね。専門的にできるようになるには、スポーツなどで行うイメージ・トレーニングを活用する方法がありますが、これもまた骨が折れて、続けるのも大変です。

ですので、手ごろな方法を一つ紹介しましょう。
まずは、「自分の好きな人」「得意な人」から「普通の人」「嫌いな人」「苦手な人」まで、5段階に分けてください。

パーソナリティー意識で見ると、1~5まで、分けることができるでしょう。
しかし、魂の意識の人は、どんな人でも全員、「1」の「自分の好きな人」になるはずです。
苦手な人が「1」に見えるとき、自分の意識は魂に近づいていると言えます。

一番苦手だった5ランクの人が1に見えたとき、あなたはその人を魂として見ているし、あなた自身の意識も魂の意識になっているわけです。その状態のあなたを見た人は、今までにない内面の輝きを感じることでしょう。

ということは、今まで一番嫌いで苦手だった人が、一番自分を磨き、成長させ、美しさを引き出してくれる人だということになります。そういう人こそ、一番有難い人なのです。でも、いきなり5ランクの人にチャレンジするのは難しいと思います。

「いつも1・2ランクの人たちと付き合っていたい」と思うのは山々ですが、エネルギーに満ちていて元気なときには、ちょっと苦手な4ランクの人たちと楽しく付き合えるようにチャレンジしてみてください。外出するとさまざまな人とすれ違いますが、そのなかで4ランクの人たちを見つけ、普段は視線に入らないその人たちに興味をもち、彼らの中に素敵な部分を見つけてみてください。

継続して努力してみると、自分が今までより好きな人たちにたくさん囲まれていると思います。それができたら、次は5ランクにチャレンジです。いや、以前5ランクだった人たちが、このときはすでに4ランクに下がっているかもしれません。

そうすれば、今までと同じ感覚で努力すれば、その人たちを3ランク・2ランク、そして最終的には1ランクに感じられるようになることだって、可能なはずです。そのときあなたの周りには、苦手な人などおらず、大好きな人、素敵な人、美しい人たちばかりに囲まれ、そのような自分をまたとても愛おしく感じることができると思います。そうなれば当然、エネジーバンパイアに悩むなどということは、あり得ないでしょう。そして、そのように自分を導いてくれた、それまで最も嫌いで苦手だった人たちに、感謝できるようになると思います。

以上は、理想的イメージを描いたものですが、少しでもそれに近づくよう、努力を積み重ねることは無駄ではなく、あなたの人生をより美しく楽しく充実した実りあるものにしてくれると思います。

~PART.9につづく~

「エナジーバンパイアにならない・させない スピリチュアルマナー」記事一覧

 

EH発展~心理編 2013 No.1
『グラマー』Part1

神尾学さんの連続講座のご紹介です。
詳細は以下をご覧ください。


今日の人類の意識は、大半の人が感情すなわちアストラル体に偏極していると言われており、
アリス・ベイリー著『秘教治療』(AABライブラリー)では、それが今日の病気の最も主要な原因になっていると語られています。もちろん、感情・アストラル体がすべて問題というわけではなく、その誤ったあり方、すなわち「グラマー」と呼ばれるものが問題で、それを主題にしたのがアリス・ベイリー著『グラマー ~ 幻惑と錯覚の克服』(AABライブラリー)です。
同書によれば、そのグラマーに類似するものは、細かく分けると他に、エーテル界における問題=「マーヤ」と、メンタル界における問題=「イリュージョン」、そして魂との融合の最終段階に登場する「敷居の住者」というものがあり、いずれも『秘教治療』の理解を深めるためにとても重要な問題を含んでいます。
今回、EH講座基礎編シリーズを開始するにあたり、並行して心理的な問題に対する理解を深めて行くために、10~12月の3回に分けて、この『グラマー』をテキストに、発展編を行うことにいたしました。
第1回目は、全体の構成、全体の概要を伝える第1章「グラマーの性質」と、エーテル界における問題である「マーヤ」を中心に、取り上げていくことにいたします。
神智学の基礎知識がないと、理解の難しいところが多いと思いますが、基礎編の受講は必須ではありませんので、心理に関心の強い方は、「神智学入門コース」を受講の上でのご参加も可能です。秘教ならでは驚くべき斬新な知見が、またまた随所に登場しますので、ご期待ください。

■開催期日
10月20日(日:神明・4階C)
10月23日(水:三田・2階A)
10月26日(土:三田・2階A)

■開催時間
13:10~16:40
(3日内容は同じ。各日10:00~12:00まで)

■会費
4,000円(テキストご希望の場合、『グラマー』2,200円、『新時代の弟子道シリーズ4』2,900円)

■お申込み・お問合わせ先
yahuvmh@f4.dion.ne.jp  

詳細はこちら 



神尾学さん
東京大学工学部・教育学部、同大学院(体育学・健康教育学専攻)修了。
各種身体文化および健康法・代替療法の研究・指導に携わる中で20年ほど前に神智学に出会い、現在が人類史的な規模の大変動の時期であることを知って、その研究・啓蒙活動に入る。以前には、プラニック・ヒーリングの普及にも協力。現在は、エソテリック・ヒーリングに腰を落ち着け、「秘教」と「治療」の両面から、その解読に専念している。
著書に『秘教から科学へ』(出帆新社)、『人間理解の基礎としての神智学』『未来を開く教育者たちと神智学』(コスモス・ライブラリー)などがある。


■TRINITY Vol.48の詳細はこちら
https://www.el-aura.com/2013092602/