『心理セラピスト』が教える!「あなたは1人じゃない」~あなたがいるから生きていける~

あなたが孤独を感じた時には……

人間は社会的動物です。
どういう事かと言うと、人間は1人で生きているわけではないと言うことです。人は自分以外の誰かがいてくれているから生きていられるのです。
小学生でもわかる話ですが、大人になると何故か忘れてしまう人が多いようです。これを忘れると人間として生きて行く事が極めて困難であるに関わらず、僕たちは意識からこの重要な情報を何処かに飛ばしてしまうのです。
逆に言えば、人間が社会的動物であると言う事をきちんと理解し、意識すれば僕たちのQOL(生活の質)は著しく向上するのです。というわけで、今回は人は孤独では生きられないというテーマでお話ししたいと思います。
基本的なことから説明します。人間が社会的動物というのは具体的にどういうことなのか。まずはその辺の理解を深めて行きましょう。
その証拠の1つの例として職業があります。僕は心理セラピストですが、もし人間が社会的動物でなければ心理セラピストなどと言う職業は要らないのです。当然心理セラピストに限らず、教師も不要ですし、販売員も技術者も不要なのです。そもそも会社組織も不要です。農家も必要ありません。

どういう事かと言うと、例えば「世捨て人」をイメージして下さい。「私は誰の力も借りずに今まで生きて来たのよ!これからも自力で生きて行くわ!私の事はそっとしておいて!」みたいな人です。ではその人は何を食べて生きているのでしょうか。自力のみでカレーライスを作れるでしょうか。ニンジンやタマネギ、肉を何処から調達しますか。あちこち歩き回って野菜の種を見つけ出し、動物を捕獲し、土地を耕しますか。あり得ませんよね。素手で土地を耕すことも出来ません。農具を自分で作りますか。そもそもカレー粉ってどうやって作るのでしょう。そう考えるとカレーライス1つを例にとってみても相当な手間暇がかかるということが分かると思います。
だから職業があるのです。僕たちは、自力だけでは生きていけません。器用な人、頭の良い人は確かに大勢いますが、1人で出来ることなんて実はたかが知れているのです。だから、みんなで何かを請け負い、協力し合って社会が出来ているのです。
どうでしょうか。世の中には嫌いな人や苦手な人がたくさんいると思いますし、僕も少なからずいますが、自分以外の人がいるってありがたいな、嬉しいなって思いませんか。
僕たちが学校に行けるのも、ご飯を食べられるのも、キレイな服を着られるのも、全部、誰かのおかげなんです。これって幸せなことですよね。

「おひとりさま」という言葉が流行っていますが、流行っていてもあなたは決して1人ではない。忘れないでくださいね。