海猫屋の「不思議なことなどなにもない!」宇宙人と出会う編PART.2

海猫屋の「不思議なことなどなにもない!」宇宙人と出会う編PART.2

私たちは宇宙からやってきた?

「どの星もなにも、地球で生まれましたけど……」

「いやいや、ほとんどの人間は宇宙からやって来たんですよ!」

そう話すのは、諸事情から長らく引きこもりをしていた私を、ある日、なんのリハビリもなく無理やり外の世界に引きずり出したH教授。大学はすでに退任されていますが、現在も画家として国展などでバリバリご活躍中。その教授が「自分はフォーマルハウトから来た」と言っています。万事が突飛なことを言い出す教授だったので、そのまま笑ってスルーしようとしたところ…

「私はプレアデス星団から来たのよ!」

さらに話がとんでもない方向に転がし始めたのは、世界中で講演活動をされているチャネラーのM先生。
「私はプレアデスから金星に降り立ち、シリウスを経由して地球にやって来たの。」
涼やかな笑顔でそう言われても、私にとってはなんのことやら?
「ってことは、お二人とも宇宙人なわけですね?」
M先生の笑顔とは対照的に、ひきつった笑顔で会話を繋ぐ私。

さて、ここは宇宙人話に乗っかった方が場は盛り上がるのでしょうか? しかしお二人とも、こういったことを冗談として話を盛り上げるタイプではありません。だとしたら……。

マジなのかっ?!

マジだとしたら余計に返答に困ります。人生の大先輩でもあるお二人を「バカバカしい」で切って捨てられるものでしょうか?だからといって「わー!スゴイー!」という似非な賞賛で逃げ切ることはかえって失礼な気もします。

完全思考停止… と、そのときH教授が言いました。
「そして海猫屋さん、あなたも僕たちと同じ宇宙人なんですよ!」
いやいや、さすがにそれはちょっと…苦笑しつつ、そう言葉を返そうとしたとき。
「あら?ひょっとしてまだ自分がどの星から来たのか思い出してないの?ごめんなさい、てっきりもう気づいているんだと思っていたわ。」
そう言ったM先生の言葉が真っ白な閃光となって、私の頭のてっ辺に突き刺さりました。
「そうか、私はもう思い出さなくちゃいけないときに来ているんだ……」