クリアナKuliana~世代を超えて伝わるパワー~PART.1

カフナの神聖な知識

私はカフ(kafu)としてトレーニングを積む過程で学んだことの多くを、これまでみなさんと分かち合ってきましたし、これからもそうしていきたいと思っています。カフはハワイの聖職者を意味し、カフナ(kafuna)は位の高い聖職者を意味します。日本の文化における先生や師範に似ています。カフには「保持する者」という意味もあり、カフナは「秘密を保持する者」という意味にもなります。
 
私たちが保持しているのは秘密の知識、あるいはほとんどの人が気づいていない知識です。私たちが保持している知識は神聖です。この聖なる知識は私たちみんなが持っているものですが、気づかせてもらわないかぎり、また、どのように手に入れて使えばいいのか教えてもらわないかぎり、正確に知ることはできません。カフが保持している知識はスピリチュアルな気づきや癒しのために使われます。
 
カフはネイティヴ・アメリカンの呪術医(メディスンマン)やシャーマン、神道の神主に似ています。

責任という意味のクリアナ(Kuliana)

知識は善にも悪にも用いることができます。
アナアナ(a’na a’na)、すなわち有害なテクニックを実践する者は、癒すためではなく傷つけるために知識を使います。つまり、授かった知識はどちらに使うこともできるのです。私がご紹介している知識をどうするか、どのように使うかに関して、あなたには責任があります。
 
責任のことをハワイ語でクリアナ(kuliana)と言います。クリアナはカルマに似ています。カルマの文字通りの意味は「行為」で、それ自体にはポジティヴな意味もネガティヴな意味もありません。どのような行為をするかによって、カルマはポジティヴにもネガティヴにもなるのです。ポジティヴな結果につながるポジティヴな行為はポジティヴなカルマで、ネガティヴな結果を導くネガティヴな行為はネガティヴなカルマです。
 
もちろん、これ以外の組み合わせもあります。たとえば、見返りを期待して誰かのためにプレゼントを買うというような、ネガティヴな結果を導くポジティヴな行為。あるいは、高熱を出した赤ん坊の熱を下げて命を救うために、冷たい水を張ったバスタブに親がその子を浸けるといったような、ポジティヴな結果、すなわちポジティヴなカルマを導くネガティヴな行為もあります。
 
責任のクリアナはカルマと同じように今回の人生を超えて広がりますし、あなた自身をも超えていくかもしれません。もしあなたが授かった知識を使って悪い行いをするなら、その行為から生じるネガティヴなカルマはあなたの身に降りかかるだけに留まらず、そのネガティヴな影響があなたの来世にもついてまわったり、あなたの家族や愛する人たちにも悪いことが起きたりするかもしれません。借金が、借金をした人だけでなく、家族や子孫数世代にわたって影響を及ぼす場合があるように。

ですから、授かった知識でよいことをすれば、そのよいカルマはあなたに降りかかり、ポジティヴなクリアナの影響はあなたの家族、愛する人たち、あなたの周りの人々、そして来世にまで及ぶかもしれません。
たとえば、ある人がとても豊かになると、その人の子どもたちも恩恵を受けるかもしれませんし、その人たちが富を上手に使えば、寄付や慈善活動を通して世界中の人々に貢献するでしょう。ハワイ人は自分たちの行動が自分以降の7世代にわたって与える影響に心を配ります。

続きは次週です。
~PART.2へつづく~