スピリチュアル体験を通して始めたカンボジア支援活動PART.14~カンボジアシルクが救う未来①

プルックルンテ村

今回は7月16日から23日までカンボジア出張について、ご報告したいと思います。プノンペン空港に無事到着した私達を迎えてくれたのは、顔なじみのプリンスの秘書をしている青年でした。彼は、以前から私達の活動を手伝ってくれている心強い現地サポーターです。普段は中国に語学留学していますが、夏休みで帰省していたので、手伝ってくれる事になったのです。

支援先のプルックルンテ村は、この雨季の時期には水没してしまうくらい、雨の影響が大きい地域なので、天気によっては現地にいけない場合がでてきます。今回はなんとか天気は、持ってくれました。しかし、道はやはり泥道になっていて、到着するのに4時間も掛かってしまいました。途中、車が立ち往生してしまっていた所、サポーターの彼とプリンセスが率先して手伝いに出られました。何とか、車は無事に脱出できました。カンボジア人の多くが、こういう状況の時に手伝わないで、ただ見ているだけだそうです。こういう所で、道徳教育の必要性をとても感じます。

今の大人の殆どが内戦の影響を受けて、学んだり働いたりする意欲がないのです。子供達には、少しでも本を読んだり、人とのつながりの大切さを学んだりして欲しいものだと、つくづく感じました。

さて、昨年12月に依頼したシルクの反物は全部美しく出来上がっていました。徐々にですが彼らは、柔らかい風合いのシルクを織る事を理解し始めていました。私達が支援している家族の家は、当初はトイレも水浴び所もなく、飲む水は、雨水を飲んでいる状態でしたが、織物を作る為に貯水槽と水をくみ出す為のバッテリーを設置したので、水周りが改善されて、かなり住み易い環境になってきました。飲み水は、ミネラルウォーターを飲む様になって、皆健康です。

今回は、織手の女性が妊娠したので、彼女の夫が、ここから10時間離れたシェムリアップで2週間勉強することになりました。家族の為に向上心を持って学ぼうとする意欲に、私達はとても嬉しかったです。子供達も、一生懸命に働く両親の姿を見て育っていますから、とてもたくましくなってきました。私達は子供達の為に絵本や文房具を支援も始め、両親から子ども達に本を読むように指導しています。「読み聞かせ」してもらう事で、両親も学んでもらえるからです。

そして、子どものお父さんは、私達と一緒にシェムリアップへ移動です。
次回はシェムリアップの状況をお伝えします。