瞑想を味方につけると毎日が元気になる!宝彩有菜さん著書「始めよう。瞑想」

瞑想で心身リラックスと元気チャージ

瞑想のテクニックを身に着けている人の話を聞くと、「ちょっと昼寝するよりも疲れがとれる」「頭もスッキリするから仕事効率が上がる」など、現実的にもナイスな効果があるんだなとつくづく感じます。

けれど、瞑想ってやろうと思ってすぐできるものではないですよね。やっぱり、「頭をからっぽ」にしようと思っても、あーだこーだと考えてしまったり、瞑想しているつもりが実は居眠りになってしまったり……。

誰かについて学びたいけれど、どんな瞑想が自分に合うのかもピンと来ていない。そんな時ふと手にとったのが、宝彩有菜さんの「始めよう。瞑想」です。

帯には、瞑想の効果の一例として、「熟睡できる」「クヨクヨしなくなる」「よく笑う朗らかな性格になる」「企画力がアップする」「ストレスに強くなる」など、なりたい自分の要素が全部詰まっている感じ!

「瞑想とは?」から実践編までを網羅した一冊

著者の宝彩有菜さんは、エッセイストであり瞑想家として瞑想の指導をされている方。瞑想の概念やそのやり方を丁寧に解説してくださっています。巻頭には、15分でできる瞑想の一連の流れが紹介されています。中面でその1つひとつを詳しく解説しているのですが、最初に流れ全体が分かるとイメージもつくるので、やる気もムクムク。

本書では「瞑想では宗教ではなく脳の科学だ」と書かれています。そして、この脳を活性させるためにもっとも優れたメソッドが瞑想であると語られています。

瞑想のやり方の部分では、座る場所の確保や座り方、最初に行うストレッチのようなものや呼吸法、瞑想が終わった後の瞑想から脱する方法まで1つひとつ詳しく説明されています。へぇ~と思ったのは、瞑想の座り方が、胡坐をかくのが一般的なことは知っていましたが、より楽に瞑想に入るために座布団を折ったものを1~2枚お尻の下に入れるといいそう。そうすると、背筋をまっすぐにするのが簡単にできるので、瞑想にも入りやすくなるそうです。

そのほかにも「マントラを唱えることに集中すると『雑念』が際立ちやすくなる」「瞑想は集中力が続く15分でやめる」「睡眠防止には『印』を結ぶとよい」など、瞑想のポイントを神経や脳科学的な視点で解説してくれています。

脳はパソコンと同じ

瞑想メソッド以外に、脳の働きそのものも詳しく解説されていて、PCのデスクトップにファイルがいっぱいあると作業効率が下がるように、脳のなかにも不要な情報がたくさんあり、それを瞑想によって整理することでパフォーマンス力がアップするといったお話や、健全な精神があれば、身体も健全になるといった健康に関するお話も盛りだくさんです。

瞑想の効果をきちんと理解して納得できれば、変な苦手意識が薄れて、トライするハードルが下がるような気がします。瞑想をしたいけど、なかなか実践できないという方はぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?