世間は夏だとみんな元気なのに?!~夏にもウツは潜んでいる~

夏は心のケアも怠らずに!

夏です。暑いです。そして熱いです!夏は成長の季節!人も植物も動物も、どんどん育って行きます。受験生がいちばんパワーや気合いが入っているのも、この時期だと思います。夏は開放的になり、心も広く、あり余ったエネルギーを外に発散したくてウズウズしてきますよね。暑いのは大問題ですが……。

しかし、ご存知でしょうか。
夏には夏で真逆の道に進んでいる人もいるのです。もしかしたら、あなたの周りにもいるかもしれません。
夏になると、暑さが原因なのかどうかは別として、エネルギーが低下していて、活力も低下し、思考もネガティブになってしまう人たちがいます。時には夏になると攻撃的になる人も。

「確かに暑くて気が滅入るのはわかるけど、ダラダラしてないで……」と思わず一喝したくなることも多々あるのですが、ちょっと待って下さい。あまり知られていないのですが、夏にも『ウツ病』は存在するのです。

極論を言えば、一年中、存在する病気ではあるのですが、一般的にウツは暖かい時にはならないイメージがあるようです。確かに、ハワイやバリ、海外では無くても沖縄などの暖かい地域でウツっぽい人のイメージはありませんよね。(もちろんゼロではないと思いますが……)

『季節性ウツ病』という、特定の季節になると具合が悪くなる病気があります。多分、調べても秋から冬が一般的といった感じのことが書かれています。『夏バテ』と違う点は、とても微妙な区分ではありますが、夏バテは精神的にネガティブになってしまうことはあまり無いという点です。

夏になると、心身共に著しくパワーダウンしたり攻撃的になってしまったりする方は、自己判断、自己治療に先走る前に、誰か信頼できる人(できれば専門家)に相談して見て下さい。本当に単なる『夏バテ』かもしれませんし、初めから必ずしもメンタルクリニックに行く必要は無いと思います。最近見直されている『漢方医』等に相談してみるのも良いかもしれません。

少し季節性ウツの話から逸れますが、近年カラーセラピーが流行り出したので念の為、大事な注意点を伝えておきますね。色には、心理が投影されているというのが色彩心理の考え方なのですが「ウツの人は、黒を多用する!」とか「青を好む人は、ウツになりやすい!」と思っている人も少なくないようです。しかし、これは可能性の話であって、黒や青を多用しているから「ウツ予備群」もしくは「当事者」と思われたらとんでもないことです。これではセラピーどころか、迷惑行為になってしまいます。まず出会わないと思いますが、そういう事を言っている人がいたら、軽くスル―することをおススメします。

ウツはならずに越した事は無い病気ですが、これらの症状が出てきたら「何で私だけ……」と悲観的にならずに、回復を最優先に、適切な行動を心掛けて下さい。そして、身近にそのような人がいたら、強く刺激するのではなく、そっと適切な方向にアプローチしてあげてくださいね。

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