アラフィフは二度目の青春!更年期を明るく乗り切る方法!PART.2

医者である“お姉さま”の言葉を頼りに女性特有の症状を乗り切っていく、コミックエッセイ「今夜もホットフラッシュ」の著者青沼貴子さんインタビュー。PART.1では更年期障害の辛い症状を「これはホルモンのしわざだから」と自分を責めないで笑い飛ばし、楽しく明るく過ごすヒントをお話して下さいました。
今回のインタビューPART.2では、「更年期ウツ」についてお伺いしました。さぁ、皆さん“ハニーフラッシュ”さながらにホットフラッシュを軽やかに超えていきましょう!

ウツか性格か

編:この本を書かれる中で一番苦労されたことは?

青:一番苦労したのは、ウツの回なんですよ。更年期ウツ。ウツの方ってすごく苦労なさって生活されているので、明るくばかりは書けないなあって。更年期ウツは、ホルモンの減退が身体に馴染んで治まると、絶対にスッと終わるんですって、それでも終わらないっていうのは、更年期ではないウツの方。病院に行って聞いて、更年期ウツって言われると楽になりますよね。じゃあここ何年かで終わるんだって、わかりますから。あとやはり、ウツの中では、更年期ウツって、重い方もいるとはいえ、本物のウツの方より軽いので、症状もそこまでではないそうですよ。

私もすごくウツに入ったりするんですけど、病院に行ったらことごとく否定され、「それはウツとは違う。性格なので一生治らない」と(笑)。まあ、お医者様がそう言うなら仕方ないか、と受け入れました。ウツなのか性格なのかは、「ずっとそういう状態」なのが性格で「突然そういう状態になった」のが病気だそうです。

編:更年期の症状はご家族に説明しましたか?

青:どうせわかんないんだろうな~と思ってくわしく全部の症状は言ってないです。女性ホルモン減退の症状のことですから、夫も息子も娘も完全に理解することは難しいと思います。どちらかというと私が普段怠けているから、「また怠けたくてそういうこと考えついちゃった?」とか思われそう、って思ってめんどくさくて(笑)。ホットフラッシュは目で見てわかるから、(症状が)ひどいよ、とか言われましたけど。でも更年期は家族が理解しないことが多いですよね。

編:私も家族が更年期の時まったくわかっていませんでした。単に性格がはげしくなったなあ、という程度の認識で。

青:そうそう。なんか、性格変わったとかで片付けられることが多い。自分の変化がホルモンが減退しているせいかどうか、どっちかな、って本人にもわからないことが多いから言いづらいんですよね。

家族には、そっとしておいてほしいですね。気遣う、とかはなくても。更年期って50前後だから子どもが成長している人も多いですよね。家族は自分のことを自分でしてくれればそれでいいんです。私のことまでしないでいいから。あれやって、これやってって、言わずに休ませて欲しい。本来、それができる環境なんですよね、更年期のころって。なんだけど、それができないで家事とか、子どもの世話とかしなきゃいけないっていうのは、子どもが甘えていますよね(笑)。うちも本来そういう子どもなんです。でも私の仕事中に自分たちで家事をすることには慣れていますから、更年期症状が辛いときには、やってもらっています。

編:家族の理解が得られない中で、家事に手を抜けない完璧主義の専業主婦の方が更年期になったら大変そうですよね。

青:家族が、なんでもやってほしい、今までと同じようにやってもらって当然、みたいな目でみると、更年期ウツになることもあるとのことです。そうなると、もっと長引いて家族に迷惑がかかります。最初の段階で、少し優しくしてあげると更年期ウツまでならないから、お母さんも言った方がいい、「ちょっと今はあなたたちにかまえない」って。

編:家族に言えないとなると、やはりどこかで辛い症状を言える場所が必要でしょうか?

青:同世代くらいのお友達しか本当にはわかってくれないだろと思います。更年期の症状が軽い方とか、やはりいるんですけど、「実は自分に更年期がきている」って言ったら同い年だとそういう方もわかってくれるますから。
「わかるわかる!」って言われるだけで、もうなんか、ほっとしたりして。
「こんな変なの、わたしだけじゃないんだ!」ってわかるし。
まわりに結構同い年くらいの友達がいたから、早めにわかったんですよね。更年期だって。

でも、まわりに同い年くらいの人がいないとこれってなんの病気なんだろう?って悩んじゃう方もいると思います。相談する人がいなかったら、近所の病院に行って、何も処方してもらわなかったとしても、話し聞いてもらうだけで、ほ~んとに楽になると思います。私がこの本に登場する女医のお姉さまに相談に行ったときも「そうそう。それね、ホルモンがね、そうさせるんだよね」って教えて下さって、すごく楽になりました。本当に更年期の人には、受診をお勧めします。

それに、ポジティブにポジティブに考えているとだんだん症状も緩和されるんですよ。自分が体調が悪い、とか、新たな病気になりそう、ということじゃなくて、「すべてはホルモンが減退しているってだけで、誰にでも起こり得る症状なんだ」、っていうのがわかるとすごく前向きに、ポジティブになれますよ。たったそれだけのことなんだって思えますから。症状はものすごくつらいんですけど。誰にでもあるんだ。自分だけじゃなく女性は100パーセント誰にでも来る症状だからって。

(PART.3へつづく)
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「今夜もホットフラッシュ」
作者:青沼貴子
出版社:メディアファクトリー
出版日:2013年7月12日
価格:950円(税別)