カラダの芯をユルめれば、呼吸も疲れも楽になる! 「疲れない身体をいっきに手に入れる本」

TRINITYvo.47にご登場いただいた藤本靖さん。深呼吸や腹式呼吸が上手にできない人のスペシャルメソッドとして、真のリラックスをつくるための方法をアドバイスいただきました。そんな藤本さんの著書『「疲れない身体」をいっきに手に入れる本』には、さまざまなリラックスメソッドがたくさん! 本誌でご紹介しきれなかった部分をご紹介します!

アゴの力を抜くと身体のパフォーマンス力が向上する!?

本誌では、呼吸やリラックスの鍵となる「蝶形骨」と呼ばれる鼻と耳の奥にある骨をを中心にご紹介しました。蝶形骨は脳を乗せる器としての働きを持ち、目や耳といった私たちが外的なストレスの受け取り口となるセンサーとつながっている重要な場所で、蝶形骨をユルめることがリラックスの第一歩です。そして、外部からのストレスで凝り固まりやすい場所でもあります。同じように、実は可動域が狭くなっているのが顎。本書では「言いたいことを言えないで我慢しているとアゴも固まる」と紹介されています。スポーツの世界では特にアゴに力が入っていると身体も緊張し、スムーズに動けなくなるそうで、よくメジャーリーガーがガムを噛みながら打席に立つシーンがありますが、あれもアゴをユルめる一つの方法なんですね。

アゴの緩め方として、オススメなのが割箸を使ったエクササイズ。やり方は簡単。仰向けに寝た状態から、割箸をどちらか片側の奥歯に差し込みます。すると、割箸で自然とアゴの力が抜けて、次第に身体もリラックスしてきます。夜眠れない時にも効果的だそうですよ。もちろん、左右両方行いましょう。割り箸をくわえたまま寝てしまわないように注意して下さいね。

苦手な人と会う時の「おへそセンサー」って?

誰でも1人や2人、「会いたくないな」「苦手だな」と思う人がいるはずです。いっそ会わなくていいのなら楽ですが、仕事などでどうしても接する機会があるという人も多いですよね。そんな時にオススメなのが「おへそセンサー」です。実践は実に簡単。「自分のおへそと相手のおへそがひもでつながっているような感覚を持つ」ということ。いきなり苦手な人に行うのは抵抗があるかもしれないので、まずは身近な人から試してみて。おへそセンサーでつながっている感覚を持って話すと、いつもより親しみを感じたり、緊張しにくくなっているのが体感できるはず。

これは、知らない人と2人きりになった時などにも有効です。おへそとおへそが繋がっている状態というと、私たちが母親の胎内にいる時ですね。その時の記憶がある方は、なかなかいませんが、その状態が私たちの心身においてどれだけ「安心感」を与えてくれるかのイメージはすごくつきますよね。「嫌いな人とおへそが繋がるなんてイヤ!」という人もいるかもしれませんが、イメージすることで心を落ち着けて対話することで、苦手意識も克服できるかもしれませんよ。おへその感覚を持つことで「内臓感覚」がうまれ自律神経が安定してリラックスするという効果もあります。

その他にも疲れない身体の使い方、心の在り方が満載です。暑さで消耗しやすいこれからの季節、ストレスに強い身体づくりを目指しましょう!