ネリー・エンジェル「大天使ミカエルの支え」

大天使ミカエルとはたくさんの体験がありますが、その中でも一番劇的だったのは初めて野生のイルカと海で泳いだ時のことです。それは私の親愛なるドリーン・バーチュー氏とのエンジェル・セラピー認定コースを、ハワイで終えた直後でした。

私は人生において、ずっと水を恐れていました。海は大好きで、まるで磁石のように引き込まれるのですが、それと同時に死ぬほど恐れていました。子供心にも、沈むアトランティス大陸の話がとても強く記憶に残っていたのです。その記憶は消えることはありませんでしたが、水恐怖を克服したかったので、イルカと泳ぎにいくことを決めました。

初の深海への挑戦

この日を情熱的に待ち遠しくしていました。そしてついに私の初の深海泳ぎに向けて、私たちはボートの上にいました。その旅の途中私はずっと大天使ミカエルや他の天使達に私の側にいてくれるよう、そしてこの恐ろしい恐怖を乗り越えるのを手伝ってくれるようお祈りしました。

「お願いします、光を見せてください。今までになくあなたが必要です。あなたの愛の光で私を包んでください」と、静かに祈り続けているとほどなくボートが停まりました。私たちの前には3匹のクジラが姿を見せました。赤ちゃんクジラ、お母さんクジラ、そして付き添いのクジラが後ろにくっついていました。クジラ達はボートのすぐ側にいて、その光景を私たちは畏敬と敬愛の目で見ていました。

付き添いのクジラが10メートルもの高さの潮を吹き、激しい空気と霧に包まれ、何枚か写真を撮ることができました。クジラ達がゆっくりと私たちの横を通り過ぎていく姿を見るのは素晴らしい体験でした。写真を撮っている間、私は温かい愛の抱擁を感じ(天使達がすぐ側にいる証拠です)、心が平穏なエネルギーに溶けていくのを感じ、あともう少しでイルカ達と海で泳ぐのだという考えに慣れてきました。

その日あと3回もクジラに遭遇し、ついに遊び心のある幸せなイルカ達が私たちのボートとレースをして遊び始めました。一瞬で私たちの心は奪われました。そのうち一匹はとても勇敢で、手を伸ばせば届くぐらいの距離まで近付いてきました。私は手を伸ばしたい気持ちを抑え、海に飛び込みました。

アトランティスの記憶と大天使ミカエル

私はイルカ達の側に行くのがあまりにも楽しみだったので何も考えずに飛び込みましたが、深い水に入った瞬間に、沈む大陸の思い出が蘇ってきました。私は火山の煙に窒息しそうになり、大きな津波に流されました。力強い文明であったアトランティス大陸のひどい終わり方を思い出すのは良いものではありませんでした。数秒間、私は過去と現在という二つの世界の端っこにいました。なんとか水の上にいようと頑張りましたが、私の心臓は激しく高鳴り、私の頭は過去で一杯でした。その恐怖の中でも、守護と支援のために大天使ミカエルに呼びかけることは忘れませんでした。祈り終える前に大きな手が私の体を持ち上げ、私は水の中でゆっくりと飛んでいるような感覚になりました。

「右手を見てみなさい」とミカエルが語りかけました。言われる通りにしてみると、私の横で平行にイルカが泳いでいました。まるで私が恐怖を乗り越えるのを手伝ってくれているかのように、全くスピードを上げませんでした。

それはあの私が「勇敢」と呼んだ、最初に着た時にボートのすぐ側を泳いでいたイルカでした。他のボートに近付きすぎたせいなのか、ヒレにある傷を見て、それが彼だと分かりました。彼は私の横にいても怖がることはなく、むしろどうやってだか私の中の恐怖を感じ、私を落ち着けたいようでした。

その後少し彼は私の横で泳ぎ続け、他のイルカ達が加わって私の周りを円になって泳ぎ始めました。ボートのスタッフであったアマンダ(私の地球上での天使です!)も心配して私の側に来てくれて、優しく私の手を握り、下を見るように合図をしました。私たちのすぐ下を見てみると、大きなイルカの群れがいました。1匹の白イルカを含め、12匹いました。太陽がとても明るく海水が綺麗だったので、全てしっかりと見えました。イルカ達が息の合ったスピードでゆっくり泳ぐ姿はとにかく美しいものでした。

その日はさらにもう2回泳ぎに出ましたが、大天使ミカエルのおかげで、その都度どんどん心地よく感じました。この出来ごとは絶対忘れません。

何も怖がることはない

船長のジェイがボートを止め、まるでビロードのように温かく柔らかい水の中に皆で入っていきました。
「さあリラックスして楽しみなさい。私はここにいます。」と大天使ミカエルが声をかけてくれ、私は人生で初めて海水の中で落ちついて幸せな気持ちになれました。天使や先生、イルカ達が私の側にいてくれたので、この壮大な海の中でも私は一人ではなかったのです。そして誰かが私の左肩に触れ、下を見るように合図しました。私の隣には誰もいませんでしたが、私はその導きを信じて、人生で初めて海の深い方に頭をつけていきました。
私の右下には美しい2匹のイルカがいました。そのうちの一匹は、先ほどの白イルカでした。彼らが私を見た瞬間、まるで時間が止まったような感覚に陥りました。美しさに魅了され、息が止まりました。それほど美しい癒しを今まで見たことがなく、自然と私の目からは涙が出てきました。

今まで生きてきて良かったと思えるような瞬間でした。まるで奇跡のように太陽が青緑の海を美しく照らし、そこに2匹の幸せなイルカがいました。そしてその時がさらに忘れられないものになったのは、白いイルカが私にテレパシーで話しかけた時です。

「あなたはまた私たちといますね。今までも何度もたくさんあなたはこうしていたのですよ。あなたの心は癒されました。過去と恐怖は消え去りました。あなたは私たちの仲間ですから、きっとまたどこかで会いますよ」と。

水の下ではクジラが歌っているのが聞こえ、私は海を離れたくなくなりました。私はイルカの兄弟姉妹と共に家に戻ってきたのです。海が、まるでシルクのように優しい奇跡的な友達のように感じました。ボートの女性スタッフアマンダも私の落ち着きを感じ、聞いてきました。

「見ましたか?あなたのエネルギーを感じ、恐怖を取り除くのを手伝うためにイルカ達があなたの周りを泳いでいたのですよ。一匹は私たちが一番最初に見た傷つきのイルカで、彼らは3回もボートについてきましたね。彼らがあなたの近くに来て恐怖克服を手伝ってくれるように私もお祈りしていました」

その日私は感情的で、でもとても幸せな解放のおかげで私は最も深い恐怖心を克服することができました。
ホテルに戻ってきてその日撮ったクジラの写真を見ると、なんとそこに白く大きなものが写っているのにびっくりしました。クジラが潮を吹いた瞬間をカメラにおさめた時、羽を広げた天使の姿もおさえていたのです。

大天使ミカエルが、彼はいつも私の側にいて、私は何も怖がることはないのだという証をくれました。私が守護と導きをお願いし、彼はこの神聖な旅の間ずっと私と共にいてくれたのです。大天使ミカエルは私が4歳の時からずっと私の側にいてくれます。私はそのことにとても感謝していますし、私は幸せ者だと実感しています。