シェフ佐藤の食と自然治癒力PART.32~「少子化なのに身体に何らかの問題を抱えた子供が増えている」

シェフ佐藤の食と自然治癒力PART.32~「少子化なのに身体に何らかの問題を抱えた子供が増えている」

子どもを健康にするために

近年は、先天性異常や難病の子供が増加傾向にあります。少子化なのに養護学校へ通う生徒は増え続ける一方です。

先天性異常の原因は、遺伝子関連の他に母体側の要因、免疫力低下による感染、抗生物質などの薬によるものが挙げられ、器官形成が起きる妊娠5~10週、脳については4~13週、目や心臓は5~9週、聴力は5~19週が影響を受けやすい時期だといわれています。地球上のすべての生物は海のなかに発生し、長い進化を経て現在に至っています。人間も同じです。なぜなら、人間の身体を流れる体液・血液および母親が体内で新しい命を育むための羊水は海水と同じ組成だからです。

受精後、新しい生命体は単細胞生物→魚類(1心房・1心室の心臓ができ、エラで呼吸する胚の時期)→両生類→爬虫類(まだしっぽがある時期)→原始哺乳類(胎児になる時期)といった、40億年近い歳月を費やした生命の進化をわずか数週間のうちに体験し、出生後は「霊長類(ハイハイする時期)」→「二足歩行するヒト」になります。

日本では、数十年前にサリドマイド事件があったため、妊娠中の薬の服用については敏感になっている人は多いのですが、化学調味料や防腐剤、着色料などの食品添加物等の摂取が胎児に大きく影響しているということに気が付き、安全な食生活を心がけようとする人はまだ少ないように思われます。家庭での食育がなされていないということも原因の根低にあると私は考えます。

食品に使われている化学調味料や食品添加物は、体内に入るとほとんどのものが分解されず、蓄積されてしまいます。そして、蓄積され続けたものはいつか病の原因となって現れます。これらが使われているインスタント食品や市販の惣菜・弁当が日常の食事となっている今、これから出産をする人、将来子供を産みたいと考えている人が食生活の意識を改めない限り、奇形やアレルギー疾患など何らかの異常を持って生まれる赤ちゃんはこれからも増えていくことでしょう。

これまでの私の研究から、人間が健康を維持するためには長い進化の過程で食されてきたもの、日本人に関しては玄米、雑穀、海藻、山菜、キノコ、根菜類といったミネラルや食物繊維を豊富に含んだ食材・食品や自然醸造の味噌・梅干を摂るようにすること、調理には精製塩は避けて海水から作られた自然塩を使うのが理想で、昔はあまり摂ることのなかった砂糖、油脂類、動物性食品、乳製品等は控えること、インスタント食品やペットボトル飲料などの人工食品、化学調味料・食品添加物・人工甘味料は避けるよう心がけることをおすすめします。

【メカブの味噌汁】

味噌は、大豆のタンパク質を麹菌によって発酵させ、消化しやすいアミノ酸に変えてできたもので、米にはない必須アミノ酸が含まれています。このことから、ご飯と味噌汁の組み合わせは、お互いに栄養価を高める効果があります。また、毎日の味噌汁は、コレステロール抑制、抗腫瘍性、抗変異原性、抗酸化防止、放射性物質の除去などの効果があり、体調を調整する機能性も認められています。
近年は、味噌汁の代わりにペットボトル飲料で済ます家庭が増えていると聞きますが、これでは安全な食事・食育とはいえないと私は思います。味噌汁は、昆布やキノコのだしで作るのが身体には有効です。今回は、時間がない人でもできる即席味噌汁を紹介します。えのき茸は、冷凍保存しておいた方がだしが出ます。
とろろ昆布とブラウンえのき茸の味噌汁レシピ
http://ameblo.jp/szato/entry-10440784665.html