無限のサポーター~幸せか? 不幸か? 数値化への挑戦~

無限のサポーター~幸せか? 不幸か? 数値化への挑戦~

自分の幸せ度はどうやって測る?

ある女が考えた。

「私は、どのくらいに幸せなんだろう?」
自分は、幸せな人生を送っているのか、それとも不幸な人生を送っているのか、税理士事務所に勤める女は、得意の「数値化」を活用し、検証する事にした。

女の考えは、こうだった。身の回りの幸せだと思える事の数を徹底的に数えて、さらに、身の回りに不満に思える事を徹底的に数えて、「幸せ」の数の方が多ければ、自分は幸せで、「不満」の数が多ければ、私は不幸と結論付けよう、と。

普通の人間がこのチャレンジに挑戦すると、せいぜい100個くらい数えて、ハァハァ疲れてやめるのですが、なにせ、税理士事務所の希望のエース。女は、徹底的に、自分の生活を見つめ、徹底的に数え上げた!


「住んでいる場所は世田谷だから、幸せ。
会社の環境は、アイツがいるから、不幸。
身長は160cm超えてるから、幸せ。
体重は100kgに迫るから、不幸。
星座はかに座だから、幸せ。
血液型はB型だから、不幸……」

 

「B型だから不幸(日本のB型差別の風習)」はまだ分かるとして、なぜにかに座は幸せ側にポイントがつくのかは分からないが、女は徹底的に、幸せの数と、不幸の数を数え上げて行った。


「えーっと、現在のところ、幸せが584,798個見つかってて、不満が538,393個……と。女はまだまだあきらめなかった。だって、税理士事務所に勤めているのだから!

「住んでいる場所は世田谷だから……、おっと!
これはすでにさっき振り分けたわよね……、
いや、もっと細分化すれば良いんだわ。
世田谷に住んでいる事は、幸せにポイント付けたけど、私は世田谷4丁目に住んでいる。
これは、世田谷1丁目と比べると、明らかに不幸だわ。よし、世田谷4丁目に住んでいることは、不幸……と。」

かに座に同じく、なぜに世田谷の4丁目が不幸なのか、九州に住むみつろうには分からないが、女の仕分け作業は、まだまだ続く。


「えーっと、ここまでの集計では、幸せの数が3,674,890個で、不満の数が3,849,038個と。ちょっと、不満がリード中ね、でもまだまだ前半戦。後半に期待だわ。」

既に700万個も数を数えておいて、「前半戦」と言い切るこの女は、なにせ税理士事務所のエースなのだ!税理士事務所に、エースとして、お茶出し専門のパートとして雇われているのだ!

……?

さぁ、まさかの、「税理士」の仕事には全く関係が無いことが判明した女の、数値化作業はまだまだ続く。


「ちょっとまってよ、世田谷に住んでいる事は幸せにポイント付けた。
だけど、世田谷4丁目に住んでいる事は、不満にポイントを付けた。
これは、矛盾している。
だって、「世田谷4丁目」に住んでいる事も含めて、「世田谷に住んでいる」になる。
だから、世田谷に住んでいる事は、不満にポイントを入れ直すべきだ。」

ここに来てまさかの、全体の作業工程の見直しが入り、気が遠くなるような距離にゴールが再度設定されたが、お茶出しで鍛えた粘り強さで、女はまだまだ作業を続けた。


「えーっと、世田谷在住の分を、幸せ側からマイナス1して、不満がわに+1……と。よし、続けるわよ。近所にファミマがあるから、幸せ。雑誌の表紙にチャングンソクが出ていた、幸せ。
……っは!!
さっき、世田谷4丁目に住んでいるから不幸、に付け直ししたけど、
「近所にファミマがある世田谷4丁目に住んでる」私は、幸せだ。だから、世田谷に住んでる事は、幸せにポイントを付けなければいけない。もう一度、世田谷在住の分を、不満側からマイナス1して、幸せ側に+1……と。
よし、えーと続き、続き。
マンションにオートロックがついて無いから、不満に+1.
4Fに住んでいるから、見晴らしが良いので、幸せにポイント1。
あ、だけど、4Fまでエレベーターが無いから、その点は不幸に+1。
ん? ちょっと待ってよ、現在のところ、「世田谷在住の件」は、幸せにしたわよね。
でも、「マンションにオートロックが無い世田谷」に住んでいるのだから、
不幸じゃない。
「近所にファミマがある世田谷4丁目のオートロッカナイマンションに住んでる」私、は不幸。

……かと思いきゃ、
「高級住宅街を4Fから見下ろせる世田谷」に住んでるのだから、幸せ。
……かと思いきゃ、
「筋肉痛な世田谷」は不幸だし……。あー、もうめんどくさい!!
結局、「世田谷在住の件」ですら幸せなのか、不幸なのか、決まらんバイ!!」

しょせん、税理のお仕事に全く関係無い、パートさん。1,000万個を数えた辺りで、女は遅すぎる発見をした。気付くのが遅すぎはしたが、決定的な真理に行き着いた。身の回りの事象で、何一つとして、それが「幸せ」なのか「不幸」なのかを、決める事が出来ない。何故なら、それを「幸せ」だと見ようと思えば、そう見えるし、それを「不幸」だと見ようと思えばそう見えるのだから。そして、何よりもスゴイことに、それを「幸せ」だと見るか、「不幸」だとみるか……、どちら側から見るかは、あなたが決められるのだ。

幸せの尺度は自分のなかにしかない

幸せの数を徹底的に数えても、不幸の数を徹底的に数えても、どちら側も、無限に「数え」が現れます。それが、数値あるこの世の定めなのです。どちら側も、無限に数値が出て来ると言う事は、永遠に判定がつかないと言う事です。永遠に判定がつかないと言う事は、答えが無いと言う事です。

あなたが「幸せ」なのか「不幸」なのかは、誰にも決められないんです。
誰にも決められない、要するに、答えなんて無い。
そして、その答えは、あなたが決められます。

「私は、幸せです。」
そう、あなたが決めれば、幸せ側に振り分けた個数だけ、理由や根拠が現れます。
この世における、幸せの個数、覚えていますか?
無限です。
「私は、幸せです。」
あなたが、そう宣言するだけで、無限に、その宣言をサポートする理由や根拠が現れるのです。

だから、どんな科学者が相手でも、勝てるでしょう。
だって、こっちには、無限個の「幸せである理由」「私が幸せな根拠」が有るのだから。
どこの誰が、何と言おうと、あなたが幸せであることは、くつがえせなくなるわけです。
「私は、幸せです。」とあなたが宣言さえ、すれば。

あなたの決意さえ決まれば、無限の理由があなたをサポートします。
神は、無限の理由を持って、あなたを待っています。