空気の値段

自然の恵に値段をつける

神さま
「ワシは今まで、一度たりとて、君たちに水を売りつけた事は無い。
ワシは今まで、一度たりとて、君たちに野菜を売りつけた事も無い。
ワシは今まで、一度たりとて、君たちに酸素を売りつけた事は無い。
そして、ただの一度たりとて、幸せを売りつけた事は無い。
全ては、無償で提供してきた。それらを、買うものだと思ったのは、お前らじゃ。」

ペットボトルに入った、奇跡の水は1,000円。でも、神さまは、ただの一度だって、水を人間に売りつけた事は無いと言う。湧いてくるのだ。奇跡の水は、湧いてくるのだ。本来、ルルドの奇跡の水は無料で、どこからともなく、湧いてくるのだ。人間は、わざわざ、それをボトリングして、出荷して、陳列して、購入する。「買おう」と思ったのは人間で、本来、全ては、売られてはいない。

自然栽培の野菜は、1kg1,000円で売られている。でも、神さまは一度も、人間に野菜を売った事は無いと言う。生えてくるのだ、自然に。自然が栽培した野菜だから、「自然栽培野菜」なんでしょ? 自然栽培を売るとは、どうなっとんじゃい! 変な事しなけりゃ、そこらへんに自然に生えてくる、野菜。人間はわざわざそれを、農地を買って、軽トラに積んで、段ボールに詰めて、購入する。「買おう」と思ったのは、人間だ。

酸素バーは1回利用すると3,000円。でも、神さまは一度だって、空気を人間に売りつけた事は無いと言う。空気が無い場所が、この地球上に1ヶ所すら無いと言う事は、奇跡としか言えない。本来、どこででも手に入るのだ。「すぅーっ」とすれば、勝手に肺に入って来るのだ。人間はわざわざそれを、液化分離して、ボンベに詰めて、新宿に運んで、Barと名付けた。「買おう」と思ったのは、人間だ。

水は、無料で湧いてくる。神さまは、一度も水を人間に売りつけた事は無い。そこらじゅうに湧き水の源泉はある。人間が変なことしなければ、水は無料でゴクゴク飲めたのだ。古来、どんな土地にも、その地域の源泉となる、湧き水があったはずだ。あなたの家から、一番近いその湧き水は、奇跡的な作用を沢山持っていたし、そこから、無料で、あなたの家に提供されるはずだった。人間が、変なことをしなければ。

神さまは、土地を売りつけたことも、家畜に値段をつけたことも、木材をたたき売りしたことも、ましては、幸せが売れるものだなんて、一度も思った事は無いと言う。今日は、ちょっとコンビニに立ち寄って欲しい。コンビニに、ズラーっと並ぶお水のペットボトルを眺めて、こうつぶやいてみて欲しい。「神さまは、一度たりとて、天然水を人間に売りつけた事は無い」と。

なんだか、不思議な感じがしない?
お水を買うという行為が。天然水を、ボトルに入れるという行為が。なんだか、不思議な感じが、しませんか? 本来、全ては、あなたの周りに無料で用意されています。神さまは、一度だって、どんなものだって、売りつけた事は無い。お水が売られるようになった頃に、気付くべきだった。酸素barが出来たというニュースを見たトキ、笑うべきだった。

そのうち、ジャスコは「幸せ」を箱に入れて売るだろう。そのトキに、間に合ってよかった。お水は買うものだと思い込んじゃったあなたが、さすがに「幸せ」は違うでしょと思えるうちにこの記事を書けて良かった。