約束の場所・セドナ 第4話「聖十字架礼拝堂とスライドロック州立公園」

観光スポットとして人気の高い礼拝堂です。

聖十字架礼拝堂とオーククリーク

早朝に出発したボルテックスツアーもすっかり日が高くなり、砂漠地帯ならではの乾燥した灼熱の光が降り注ぐ時間になってきました。ツアー一行を乗せたミニバンは、セドナのメインストリートである89Aから分岐点The Yを経て、179号線を南へ走ります。片側2車線の比較的緩やかなストレートが続く89Aと違い、ロータリー交差点が所々に設置された179号線では加速と減速を繰り返し、右へ左へと揺られながら目的地へと向かいました。

聖十字架礼拝堂(チャペル・オブ・ザ・ホーリークロス)は、約半世紀前に建造された、シンメトリーでモダンなデザインの礼拝堂で、不安定なレッドロックの上に絶妙なバランスで建てられています。ここではミサは行われませんが、毎週月曜日に賛美歌を歌ったり、簡単な礼拝が行われるそうです。礼拝堂を下から見上げられる場所で車を停めて写真を撮った後、駐車場へと向かいました。駐車場からカーブしながら続く幅2メートルほどの緩やかなスロープを歩いていくと、礼拝堂の入口に到着します。


礼拝堂の中は厳かな雰囲気が漂っています。

礼拝堂はその特徴的な外見から分かるように、窓の部分が十字架の形になっています。外気温は30度を超え、立っているだけで汗ばむほどの暑さですが、礼拝堂の中に入るとグッと気温が下がり、ピーンと張り詰めた空気に包まれます。左右でゆらめく数多のロウソクが、磨き上げられた床に灯火のゆらぎを映し出し、厳かな雰囲気が漂っていました。

次に向かったのはスライドロック州立公園です。セドナの繁華街であるアップタウン・セドナを抜け、隣町のフラッグスタッフへと通じる峠道を縫うように進むと公園の入口が見えてきます。スライドロック州立公園は元々リンゴ農園が営まれていた場所で、当時使われていた農耕具や水車、倉庫や農園主の邸宅が当時のまま保存されています。


ギラギラした日差しの下で、多くの人が水遊びを楽しんでいます。

公園内を流れるオーククリークは、侵食されたレッドロックがまるでウォータースライダーのようになっていて、水遊びが楽しめるレジャースポットとして夏になると多くの人で賑わいます。ツアーのため時間に限りがあり、水着も用意していなかったので残念ながら泳ぐことはできませんでしたが、もし夏に訪れるなら透き通った川の流れに身を任せてみたいところです。

最後にアップタウンで解散してボルテックスツアーは終了しました。多くのパワースポットが点在しているセドナでは、どこから行けばいいのか悩むところです。まずは現地の旅行会社が主催するツアーに参加してから予定を立てれば、セドナをより楽しめるのではないでしょうか。


人気のサンドイッチ専門店「セドナメモリーズ」

さて、ツアーが終わった後に食べたランチを紹介します。「セドナメモリーズ」は地元でも人気のサンドイッチ専門店で、ツアーガイドもお勧めの人気店です。皿からはみ出るぐらいの特大手作りサンドは、大きさのわりにはリーズナブルで、野菜もたっぷりでとてもヘルシーです。アップタウンに立ち寄ったらぜひ訪れて欲しいお店です。


手前がターキーサンド、奥がローストビーフです。

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