一宮千桃のスピリチュアル☆シネマレビューPART.13 「祈り~サムシンググレートとの対話~」

「祈り」を科学的に証明するドキュメンタリー映画

本作は去年の9月から公開されていて、現在もロングラン上映されている。船井幸雄氏の出すメールマガジンで作品のことは知っていたが、自主上映だけだろうと思っていた。それが劇場で公開されていると知ったのは去年の暮で、その後観にいこう……と思いながらすでに5月になり、もう終わっただろうと思っていたら、教え子からメールが来て、「本作を観て感動。その後シンクロニシティが続いている」とあり、これは観にいかねば!と劇場に足を運んだ次第だ。

本作は「祈り」や「愛」「感動」などの意識がどういう効果や力があるかということを、遺伝子レベルで科学的に研究を続ける筑波大学名誉教授の村上和雄博士をメインに、様々な学者やジャーナリストが証言していく。

「人生は辛く苦しいものというのはそう思い込んでいるだけで、ほんとは違うんですよ。楽しいものなんです」という言葉にハッとする。あっそうだった。

「人間は笑うと幸せのスイッチが入って、脳がその人を幸せな状態にするよう命令を出すんです。これは、本気で笑わなくても、口角を上げて笑った顔をするだけでもスイッチが入るんです」あっそうだった。

「小麦粉を練っただけの偽薬で病人は3~5割は直るんですよ。暗示の力って凄いですよ」あっそうだった。と思うことが次々出てくる。以前いろいろな本で読んで「そうなんだあ~」と感心したことばかりである。しかし、そのことをすっかり忘れていた。

映画はこれらをネズミや人間を使った実験結果で科学的に証明していく。

スピリチュアル初心者向けだが……祈る姿に見惚れる

正直観ながら、スピリチュアル上級者?の私としては知ったことばかりだったのだが、正直忘れてることもたくさんあって、しかも科学的に証明されていくことが小気味良く、改めて確信、念を押すみたいな印象があった。スピリチュアルなことに胡散臭い目を向けたり、一切信用しない、という人は少なくないし、そういう人は根拠は? とか証拠は? と言うのだが、そういう人は本作を観れば納得するかも(いや、しないな)とも思った。

スピリチュアル初心者向けではあるが、私は本作を観ながらとても心地良い気持ちになっていった。それは、人々が目を閉じて手を合わせて祈る姿が何度か挿入されるのだが、その姿が崇高でただただ美しく、観ているだけで幸せな気分になったからだ。人が祈る姿はいつまでも観ていたい気持ちにさせられる。それは良い波動が出ているからだろう。

私の大好きな著作「死んで私が体験したこと」(ベティー・イーディー著)によると、人々の祈りは光の柱となって地球から何本も天へ届いているそうだ。それらを天使たちが叶えるために走り回っているらしい。
全ての祈りは確実に届くし、叶えられる。

8366人が世界平和を祈れば願いは叶えられる!

最後に朗読される「無名の南軍兵士の祈り」という詩は、読み人知らずで、アメリカの病院の壁によくかかっているという。その詩も私は知っていたのだが、また、あっそうだった。と思ってしまった。なにかの節目に私はこの詩に出会う。この映画を観にいったこともそれは意味があるのだ。そして、この映画の評を書くことも。

本作の中で、細胞生物学者のブルース・リプトン教授は「人口の1%の平方根ぐらいの人が祈ると世界は平和になる。世界の人口70億人の1%、8366人でいいんだ」と言う。現在本作は大阪でだけでも約5千人が観賞しているという。あと3400人ほどが観て、観た人が皆祈れば……!

是非、観にいってください!

「祈り~サムシンググレートとの対話~」
監督・企画/白鳥哲
出演/村上和雄、ディーパック・チョプラ、ブルース・リプトン、リン・マクタガート、柳瀬宏秀、棚次正和
劇場ロングラン上映中! 東京・大阪(シアターセブン)、8月より名古屋にて
その他全国で自主上映会開催中
詳しくは、白鳥哲公式ページ http://officetetsushiratori.jp/
©㈱東京平和

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