夏バテに対抗できる身体をつくろう!「玄米の効能」~マクロビオティック基礎編~

夏の暑さに勝つ身体づくりに役立つ「玄米」

みなさま、こんにちは。暑い夏が始まっている東京ですが、みなさまお住まいの地域ではいかがお過ごしですか? そんな暑い東京、そして、暑くても寒くても、太陽がぎんぎんに照り付けていても、雨ばかりの空模様でも、自分自身の身体や体力が順応できれば、おちゃのこさいさいのヘッチャラですよね! そんな、体内筋肉や内臓の働きを強化させ、体力増強にバッチリなのが「玄米」。今日はその「玄米」についてお話をしましょう。

玄米とは、みなさまご存知のとおり、籾殻だけを取り除き、精白していないお米のことです。
「精米していないから栄養が詰まっている」とはよく言われることですが、実際に精米では取り除かれてしまっている”胚芽”が残されており、この発芽前の胚芽に、体内をお掃除してくれる「フィチン酸」が多く含まれておりますし、そしてまた、玄米は現在注目されている「ホールフード」でもあり、マクロビオティックの理念の一つであります「一物全体」をそのまま体現していて、そのお茶碗に盛られたたった一食で、何百粒、何千粒も体に取り入れることになりますので、とてもお手軽に、栄養とエネルギーを体に満たすことができるのです。

玄米に含まれる栄養分としましては、ビタミンB群がとても多く、交感神経や副交感神経のバランスを整え、便秘や肌荒れや貧血、骨粗しょう症などを防いでくれます。ただ、足りないのはナトリウムで、それは、玄米を食べるときに、ごま塩や塩、漬物などを添えることで補うことができますし、ナトリウムを同時に摂ることで、玄米に含まれるフィチン酸と結合し、より高い解毒効果が生まれ、同時に、塩分と炭水化物の相性も良いことから、消化能力、栄養吸収能力も格段にアップします。

玄米を上手に取りいれるコツは「よく噛む」こと

また玄米は「消化が悪い」と言われますが、実際には「栄養として体に働きかけるスピードがゆっくりである」ということなのです(ちなみに、インスリンの分泌もゆっくりと穏やかですので、ゆっくり噛んで食べることで、満腹感も持続・増大します)。

とはいえ、よく噛まずに直接胃に放り込んでしまっては、胃の消化活動が追いつかず、胃への過剰負担となり、胃を痛めつけてしまったり、消化不良のまま排泄ラインに流れてしまい、腸や他の臓器への負担ともなります。ですので、まずはよく噛みましょう!

そして、よく噛むと唾液が出ます。その唾液がまずは消化酵素となり、消化吸収酵素と玄米が混ざり合いながら、胃へと運ばれます。ですが玄米は頑丈なので、さらに胃での消化も必要です。唾液とよく混ざった玄米には、胃からの消化酵素がさらに加わり、胃を活発に働かせ、そのことで胃そのものが鍛えられ、ますますその胃が消化活動に有効に働くようになるのです。そして、胃でどろどろに消化された玄米が、今度は腸へ運ばれていきます。

こうして玄米が体内を移動しながら、その栄養分は各臓器に吸収されていきます。「腸造血説」というものがありますが、玄米は頑丈ですので、まだ腸でも働きかけてくれます。腸を活発に働かせ、栄養分も吸収させ、腸そのものを強くしていきます。もちろん、精米されていない分、繊維も豊富に残っていますので、排泄をスムーズに促していく効果もとても高く、また、その繊維は不溶性ですが、体内を消化酵素(体液・内臓液)と共に流れていくあいだに、体内や不要物・排泄物に自然に溶け込んでいき、便秘になることはもちろんありませんし、玄米そのものがそのまま排泄されてしまうことも少ないのです。

消化酵素が不足している目安は?

ですが、もし万が一、玄米そのものや、食べたものがそのままの形で排泄されてしまったら……。それは、体内の消化酵素が少なくなっていたり、なくなっていたり、内臓の働きそのものが弱っている証拠です。そのときは少し立ち止まって、日ごろの生活習慣や、内臓の未活動の原因(疲労・ストレス・飲酒や喫煙の増加など)を考えてみましょう。そういうときには、体温も下がっているはずですし、体の免疫力や抵抗力も下がり、簡単に病気になってしまい、とても危険です。

目の下にクマができていませんか?
お肌がくすんでいませんか?
首筋がむくんでいませんか?
味覚などの五感の働きが弱くなっていませんか?

そのような時には、玄米をおかゆにして、ゆっくり食べると内臓の働きも整ってきますので、ぜひお試しください。白米をただ玄米にかえるだけでも良いのです。玄米をよく噛んで食べることで、自分の体から酵素が分泌され、内臓にも肉体にもやわらかい筋肉がキレイについていくのです。

そして玄米は、体内のゴミや不要物を拾いながら排泄に導いてくれますので、お肌もピカピカ! 目もキラキラ!髪もツヤツヤ!になるのです。さあ、みんなで、レッツ健康!エンジョイごはん!

すべてはあなたの人生を応援しています。
愛と感謝をこめて。