『心理セラピスト』が教える!「ピンチはチャンス」とは~隠れたチャンスを知る~

危機的状況を乗り越えるには?

人は誰でも生きていれば危機的状況に追い込まれることがあります。どうして良いかわからない。自分が混乱していることはかろうじてわかるけれど、それ以上のことが理解できない。そんな状況が次から次へとやって来ます。もちろん、あなたがどんなピンチも何らかの手段で乗り越える知性と精神力、そして体力を持ち合わせていることはわかっています。今までも、数々の試練を乗り越えて来たと思います。

さて。そんなピンチですが、僕はこの言葉を聞くと必ずこの言葉を思い出します。「ピンチはチャンス!」というものです。誰の言葉なのかはわかりませんが、有名な言葉ですよね。とても素晴らしい言葉なのですが、残念ながら使い方を間違えていたり、真意を理解していなかったりする人がものすごく多いです。なので、今回は、このフレーズの正しい使い方とより良い解釈のお話をします。

「ピンチはチャンス!」の正しい使い方:これは自己暗示的意味合いのフレーズです。自分で言葉にして、自分の潜在意識にインプットする事で自分自身を奮い立たせる言葉なのです。にも関わらず、用法を誤解している人は、これを他人に言うのです。これは大変恐ろしい事なので、くれぐれも注意して下さい。目の前に、ピンチをなかなか切り抜けられず、八方塞がりで涙を流しながら困っている人がいたとします。

その人に、善意の第三者を装って「ピンチはチャンス!」と爽やかに言ったとします。言った本人は素晴らしい名言、助言を与えたつもりになって自己陶酔するかもしれません。しかし、ピンチな立場の人が望んでいるのは、そんな冷やかしめいた恩着せがましい助言ではないのです。自分が不幸のどん底で落ち込んでいる時に「ピンチはチャンスだよ!」と言われたらどう思うでしょうか。「そんなお気楽に!あなたに何がわかるというの!」という気持ちになると思います。何故ならピンチな人の心に寄り添っていないからです。これではせっかくの名言が軽率な、信頼関係を壊してしまう忌言葉になってしまいかねません。このフレーズを知らない人に、そしてその人が元気な時に教えてあげる程度で良いのです。

自分のために使う励ましの言葉

「ピンチはチャンス!」の隠れたチャンス:これは自分に対して使う言葉だと言いました。しかし、どうしても誰かにこれを言いたくて仕方ない人がいるのも事実です。理由は簡単で良い人と思われたいからです。そういうタイプの人向けに、このフレーズの隠れたチャンスを教えます。これを知ると本当の意味で尊敬されます。カッコいいと思われます。こんな良い人いないと思われるかもしれません。そのくらい強力なチャンスがこの言葉には込められているのです。このフレーズをどうしても誰かに言いたい人は、まずはグッと堪えて下さい。

でも大丈夫です。言えますから。ただし、これはピンチな人にではなく助言したがっている自分自身に使うのです。目の前に、ピンチな人がいるということはどういうことでしょうか。助けてあげられるチャンスなのです。本気でピンチで困っている人がいるのだから、本気で助けてあげたらどうなるでしょうか。本当に心配しているのなら全力で助けてあげれば良いのです。本気で困っている人を助けられるチャンスなのです。このフレーズを上から目線で言うのではなく、自分自身に投げかけることによって、あなた自身の潜在意識にピンチをチャンスに変えるように刻み込んでみて下さい。

善意の第三者が善意そのものの体現者に変身する事が出来るのです。こんな素晴らしいチャンスは滅多にないと思います。もちろん、助けられたピンチの人にとっても復活のチャンスを得られたことになるので、言葉通りの結果になります。その結果、信頼関係も深まりますし、お互いの人生の幸福度が一気に上昇する事でしょう。