シェフ佐藤の食と自然治癒力PART.27~「高たんぱく・高カロリーの食事は老化を早める」

シェフ佐藤の食と自然治癒力PART.27~「高たんぱく・高カロリーの食事は老化を早める」

現代人の食生活の弱点・スタミナの勘違い

現代人は、高たんぱく・高脂肪で、化学調味料や添加物を多く摂る傾向にあると私は常々感じています。
肉や魚介類などの動物性食品や化学調味料・食品添加物を摂り過ぎると、活性酸素が多く発生し、血管内にコレステロールが溜まり目詰まりを起こします。また、コレステロールが血管内の壁にへばりついて血管を狭めたり硬化させます。血管が狭まると、充分な血液が送り出せなくなるので、心臓は圧力を上げます。高血圧が続くと血管がもろくなり、やがて破れてしまうこともあります。これが脳を覆っているクモ膜下で破れるとクモ膜下出血になり、心臓で血管が破れると心不全や心筋梗塞になります。

世間一般では、スタミナがつくからといって積極的に動物性食品を食べようとする傾向にありますが、これでは血液がドロドロになってしまい、様々な疾病の元となるので注意しなければなりません。表現が適切ではないかもしれませんが、普段から血液がドロドロの状態になっている人は、血圧が上も下も高くなり、交感神経が高ぶった状態になり、夜熟睡できなくなる。これによって昼食後など睡魔に襲われることがあります。この他、動脈硬化や血管を詰まらせる原因の一つにトランス脂肪酸の摂取も挙げられます。トランス脂肪酸は、海外では使用禁止または制限されている化学合成油脂です。

日本では、トランス脂肪酸を始め、様々な人工食品が当たり前のように売られ、雑誌等で紹介されている有名店などでも人工のフカヒレやイクラ、ハムやソーセージ等がごく普通に出されていることが多いですが、それらを人工食品とは気付かずに口にしている人が多いのも事実で、これでは病人が増えるのは当然のことです。飽食の今、欧米型に偏った食生活で現代人のほとんどが身体の不調を感じているように思います。

毎日の食事で血液・細胞が作られ、血液・細胞は常に古いものから新しいものへと入れ替わります。尿や便、呼吸や汗、ガス、鼻水、目やに、生理などの排泄作用もありますが、高たんぱく・高脂肪といった偏った食生活を続けていくと、この新陳代謝にも悪影響が出てきます。つまり排泄作用が衰え、排泄すべきものが体内に溜まってしまうのです。排泄作用が衰えると身体の老化も早まります。

食生活の偏りは若い世代の老化を早める

若い世代に、急激な脱毛や血管が詰まることで発症する脳梗塞などの疾患が増えているのも食事の偏りが原因と考えます。脳梗塞やクモ膜下出血になると、手足や首、舌がしびれる、ろれつが回らない、言葉が出にくい、足がもつれる、温度を感じないなど通常の生活に支障をきたし、半身麻痺などの重い後遺症になることがあります。こうなってしまうと、家族には「介護」という重労働がのしかかってきます。周りに迷惑をかけないためにも、毎日の食生活に留意することが不可欠です。

老化メカニズムの第一人者、マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ教授は、8年の研究で「Sir2(サーツー)遺伝子」発見しました。「Sir2(サーツー)遺伝子」とは、老化を遅らせたり、病気にならないような働きをする長寿遺伝子のことです。この遺伝子は、現代の欧米型中心の食生活では眠ったままの状態ですが、カロリー制限することで活動します。この遺伝子は、脳や臓器の他、身体全体に存在します。脳梗塞や糖尿病などを患う人の多くは、この長寿遺伝子がオフの状態なので、普段から体脂肪が高い人は要注意です。

私は、食と健康についてこれまで30年余り研究してきました。若々しさと健康を維持していくには、玄米・雑穀、梅干、食物繊維を多く含む根菜や海藻類、味噌汁、漬物少々、そしてタンパク質や油脂を控えた低たんぱく・低カロリーな食事が一番だというのが研究結果です。グルメを楽しみたいのなら、まず動物性食品中心の誤った食事を改善することで一度身体を快適な状態にリセットし、体調を見ながら時々楽しむのが健康的な食生活と私は考えます。

【大根葉のソテー】

一物全体食とは、食物を丸ごと食べた方がよいということです。穀物は白米よりは玄米を、野菜は葉、茎、根全部をすべて食べてこそ、栄養のバランスを理想的に摂ることができるということです。穀類も野菜も皮の部分に重要な栄養素が含まれています。北欧に住む人に長寿が多いのは、精白されていない「ふすま」を多く含んだ黒パンを常食しているからです。農耕民族である日本人の主食については、精白されていない玄米と雑穀(主にあわ・ひえ・きび)が最もふさわしいと思います。

大根葉のソテー レシピ
http://ameblo.jp/szato/entry-10370515104.html