ホリスティックケア・プアマナの宇宙の法則・身体の法則 PART.23『梅雨から夏を快適に過ごすために』

夏の身体ケア

横浜で女性のライフステージに合わせた鍼灸・美容鍼灸・疏泄マッサージの施術をさせて頂いているホリスティックケア・プアマナ(puamana)です。

一年で最も過ごしやすい季節と言えば、5月の新緑の頃と秋の紅葉の頃、のはずが、関東の内陸部では早くも30度を記録するなど、年々寒暖の差の激しさに身体を順応させるのが大変になってきています。

普段から湿気を帯びた風土であるがために、むくみなど「水はけ」の問題を抱えやすい私たち日本人。生まれ持っている体質として一番多いのが脾虚(ひきょ)であることも関係しています。東洋医学での脾という臓器は、「脾は湿を悪(い)み、燥を喜ぶ」といって、乾燥した状態でないと益々働きが悪くなり、今度は身体の中の湿気が粘度を増してきて痰湿という状態になってしまいます。痰湿は、身体の中に「湿気がこびりついた」ような状態ですから、

・だるい
・むくむ
・眠気がとれない
・足腰がだるい
・下半身が冷える
・頻尿
・胃が重い
・下痢をする

などの重い・ダルイ症状として出てきます。これが解消されないまま夏に突入すると、溜まった湿気が冷房などで冷えたり、外気温の暑さで熱せられたりしてまた、別の厄介な症状を生む元となってしまうのです。

ですから、今後の梅雨と夏の時期を迎えるにあたって、湿気を体の中にためないよう、是非「水はけの良い」身体を作っておくことが大切です。「たくさん水分は取るけれど、排尿の回数も多いから水はけは悪くないと思う」と考えがちですが、残念ながら尿の回数がやたらに多いのも「水はけ」が悪い時の症状の一つです。

身体に溜まった「湿」は、まず体内で動きだすように働きかけなければ体外に出ていきません。その方法の一つが鍼灸や運動。最近はどこも冷房の設定温度を高くしていますし、家庭でも節電が必要です。もし、汗がかけない身体のままで夏を迎えることになったら、夏の不調は秋以降まで持ち越されてしまいます。

「湿」を動かすと同時に、冷暖房によって「夏の方が冷える」状態に慣れている我々現代人は、汗をかく機能が衰えてしまっていますので、毛穴が本来の体温調節の役割を担い、動かした湿を排出するように、機能を回復してあげなければなりません。

普段からむくみ易い方には、一番のおすすめは水泳。水の圧力もかかりますし、水から上がった後は身体の疲れとは別のスッキリ感があるはずです。特に道具や設備を使わなくても、歩く、走る、家の中であれば、ヨガ、踏み台昇降(階段でも段差でも出来ます)なども有効です。

それでも汗をかけない方は、半身浴を。常温の水か、ぬるま湯を飲んでからゆっくりと湯船につかります。
お湯はおへその下までで、上半身には乾いたタオルをかけるか、裾を縛って短くしたTシャツを着ます。口の中に水を含む、というのも「体の中に水が残っているようだな……。では、汗で水分を出しても大丈夫だな」と身体に勘違いさせて汗の排出を促すテクニックだそうです。

汗をかかないと、湿気だけではなく、身体の中の有害物質も外へ出ていきません。つまり、汗と共に重金属などの身体に溜まった有害物質も排出されるので、かいた汗は絶対にそのままにしてはいけません。必ず拭きとりましょう。同じ理由から岩盤浴やサウナ、酵素風呂の後には、石鹸やシャンプーを使用してはいけません。石鹸やシャンプーに含まれる界面活性剤が引き込む力となって、せっかく汗と共に排出された有害物質を体内に再び戻すだけではなく、石鹸やシャンプーの成分も体内に吸収されてしまいます。

梅雨入りすれば、2か月近くは雨の日が続きます。梅雨の間をなるべく快適に過ごし、夏バテや秋以降の不調につなげないためにも、普段からむくみや冷えの自覚のある方は是非対策をお始めになってください。