「蒼月紫野の石と幸せに暮らすHappyLife」パワーストーン生活をステップアップ!PART.25

瞑想でハイアーセルフとつながる

「色々街の様子が変わったので驚いたわ」
「そうですね、マスターの成長によっても変わりますし、僕自身の成長も関係しますよ」
二人はハインリヒの家でハーブティーを飲んでいました。今日はカモミールをメインにした紅茶です。寝る前にリラックスできるよう、にというハインリヒの心遣いでした。
「このお茶を飲んだ後はゆっくり眠れそう」
「そうですね、リラックス作用がありますからよく眠れると思います」

その後、二人は今夜の瞑想に良い場所に出かけることになりました。景色がよいので今日はハインリヒの家の外で瞑想することにしたのです。
小高い丘がありそこに大きなクルミの樹が生えていました。
「あの樹の下が良さそうね」
「では樹の精霊にご挨拶してから瞑想しましょう」
樹の精霊はちゃんと存在していました。その時、ハインリヒの中には色々な精霊が住んでいることに石初心者さんは気がつきました。みんな命の根本で繋がっているからだ、というのがハインリヒの答えでした。私の心の中にもこういう風景があるのかしら?と思いハインリヒに尋ねてみました。
「ええ、ありますね。生きている存在は皆持っています。……いずれはご自身の心の中を探る瞑想もご紹介しますよ」

二人は樹の下で瞑想を始めました。ハインリヒの誘導瞑想する声が心地よく響きます。アメジスト族は割と瞑想上手が多いと十三が言っていたのを思い出し、石初心者さんは微笑しました。

瞑想にはいった二人はしばらく樹の下にいました。時間にして2時間くらいでしょうか。その間色々なことが石初心者さんの心の中で起きていました。

自分自身と深く繋がる……ハイアーセルフと出会い、話し合ったり笑ったりして過ごしましたし、その後はハイアーセルフ越しに他の存在のいるところに出かけてみたりしました。特定のスピリットとつながる前に、まずハイアーセルフと深く繋がる事が瞑想では大事ですし、日常でも大事だと言うことを教わりました。これは石初心者さんの心に強く響きました。心から納得できることでした。あちこち出かけて自分の心の中にもどり、ハインリヒの誘導にそって目をあけた石初心者さん。目の前には少しだけ心配そうなハインリヒの顔がありました。

「マスター、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫、すごく面白かった」
「それなら良いのですが……ハイアーセルフと深く繋がるのはどうでしたか?」
「すごく良かった。毎日自分でもやってみたいな」
「良いことですね」

ではまた私が誘導しますので、ご自身の肉体に帰りましょうと言われ、石初心者さんは頷きました。誘導なしでも殆ど手順を覚えることが出来ていたので、無事に帰り着きハインリヒから褒められました。

“マスター、上手になりましたね”
“そうね、さっくり戻れたわ”
“そろそろ眠らないと明日に響きます、マスター”
“うん、分かった。じゃ、ハインリヒお休み。家中のみんなもおやすみなさい”
石初心者さんはぐっすりと眠りました。その後、十三がハインリヒに声をかけました。
“いい誘導だったと思うぞ、ハインリヒ”
“有難うございます”
“さて儂も少し眠るかのう”

もうかなり遅い時間で、家全体が静かになっていきました。皆が眠る様子を見届けながら、十三もハインリヒも眠りに入りました……。

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