問題をどうやったら乗り越えていけるか?『ザ・メタ・シークレット』メル・ギル氏インタビュー PART.1

Trinity vol.46「トリニティインタビュー」でご紹介した、『ザ・メタ・シークレット』著者のメル・ギルさん。本誌では掲載しきれなかったインタビューをご紹介します。

知識以上のことが世の中では起こっている

私は、著書を通して、“どうやって考えるか”ということを書いています。人間は知識があることによって、エゴイスティックになっています。つまり、自分が持っている知識だけで、すべてを判断してしまうのです。本当は、知識以上のことがあるのに。10代の若者にも、自身の足りない経験だけで決断してアクションを起こしてしまうことがよく見られますが、同じことが大人にも言えます。

なぜ日本で地震が起きたのか、その意味は分かりません。今世いただいた人生の期間では答えを見出すことができないでしょう。けれども、『ザ・メタ・シークレット』の著者として、心理学者として伝えることができるのは、事実に対してどのようにリアクションを行うかということです。

人間は男女共に、いろんなものに意味を見出そうとしています。常に何か意味を見つけるべき物事を探している状態です。

たとえば愛している人が亡くなったとします。ご縁が強かった人たちがいなくなってしまうのでとても寂しい。そういう時に自分の膝に蝶が止まるのを見て、「これは何かのサインに違いない」と思うわけですね。ですが、地震の被害にあったり、愛する人の死を体験した方々に必要なのは、“自分は強くならなければいけない”ということなんですね。

 

問題があるからこそ、私たちは強くなれる

人生には本当に多くの問題がありますよね。それがあるからこそ私たちは強くなれますし、より良い自分に変わっていく。どんなことがあっても笑っていられる人間になっていける。
『ザ・メタ・シークレット』は、マインドの部分もたくさん話しているけれど、それに加えてリアリティの部分を大きく扱っています。そして後半は、離婚や親しい人の死や、リストラとか、そのような問題をどうやったら乗り越えていけるかということにフォーカスしています。頭の中で考えていることだけではいけない。そこに伴うアクションなり追加の作業が必要だということ。

たとえば脳の練習、自分を習慣づける練習が追加として伴ってきますので、人によっては大変に思われるかもしれません。

けれども、メタ・シークレットの内容を意識的に知ると、自動的に知識が無意識のなかに入っていき、脳のなかで判断していく力がアレンジし直されるのです。
「結局、良いように周っているんだ」という考え方が入ってきますので、焦りが自然に無くなっていくでしょう。

 

~続く~

【Profile】
メル・ギル
作家、映画監督、心理セラピスト、講演家。著者。臨死体験を元に、さまざまなマスターたちと出会い、独自の人生探求を開始。雑誌「Business Times」と「Sentinel」においてアジア部門におけるベストモチベーションスピーカーとして認められる。世界でマーケティングを展開し、新たな注目を浴びている。

『ザ・メタ・シークレット』(角川書店)1890円

メタ・シークレット公式サイト: http://www.metasecret.jp/

Photo:Kazuki Maeda