シェフ佐藤の食と自然治癒力PART.25~「美食が招く狭心症・心筋梗塞」

狭心症を招く一因となる食生活

狭心症とは、心臓に血液を送る血管が狭くなる病気です。日中、急に胸が痛くなる。人によっては寝ている間に痛む。また、背中に痛みを感じることもあります。これは、心臓に酸素を送り込む血管に動脈硬化がある場合、酸素の量が不足してしまうために機能が十分に働かなくなって血流が悪くなるからです。発作が起きると、左胸部に激痛が走り、ひどく苦しくなります。

普段からこってりとした料理を好み、肉などの動物性食品を中心とした食生活を続けていると、加齢と共に血圧が高くなり、動脈の硬化が進みます。心筋梗塞は、さらに血流が悪化して血管が詰まり、心臓の筋肉が壊死して機能しなくなってしまう病気です。胸に激痛が走り、顔面は蒼白になり、吐いたり冷や汗をかくなどが症状として現れます。

こうなってしまう前には、必ず予兆というものがあるはずです。例えば、心臓の鼓動が速くなったり、脈拍のリズムが乱れるといった不整脈など、予兆を感じた時点で誤った食生活を改善しておけば、発作を防ぐことができます。

病院では薬で一時的に抑える処置をしますが、治す薬は未だにないようです。治すには、なぜ動脈硬化が起きるのかを理解すれば簡単なことで、まず日頃の食生活を見直すことから始めなければなりません。それには、私がすすめる玄米菜食やどくだみ茶を毎日の食生活に取り入れること。そして、甘い食べ物や清涼飲料水、ペットボトル飲料、アルコール類、マーガリンやショートニングなどの合成油脂(トランス脂肪酸)を一切絶つことで改善・完治できます。

血液の質を高めるシェフ佐藤の玄米菜食とは?
http://chefsato.com/free/organic-centre

【どくだみ】

どくだみは、日本古来の民間薬として代表的な薬草です。どくだみは、代々続く農家の庭先でよく見られますし、野山でも見かけることがあります。夏には、白い可憐な花が咲きます。どくだみは独特の香りがありますが、慣れれば気になりません。どくだみには、カリウムなども多く含まれていますので、煎じてお茶にすると高血圧や動脈硬化の予防にもなります。生葉は火であぶるか、よく揉んでから化膿した患部に当てると効果があるといわれています。また、少量の水と一緒にジューサーにかけ、青汁にしてから服用すると、胃痛や十二指腸潰瘍にも効果があるといわれています。

どくだみ茶の作り方は、まずどくだみを根元から刈り取り、陰干しをします。乾いたら、10gに対し自然水200ccの割合で煎じ、1日に600~700ccを飲むといいようです。普段の血圧が高めの人も試してみてください。心筋梗塞は、高血圧から始まるといわれています。鼻が詰まった時や鼻水が止まらない時には、どくだみの生葉をよく揉んで筒状に丸め、両方の鼻穴の奥に30分ほど入れてから鼻をかむと改善されます。あせもや湿疹が出た時は、生葉をひとつかみ布袋に入れてからお風呂に入れると、薬草のお風呂としても効果があります。この時は、シャワーで身体を洗い流さずにお風呂からあがって下さい。