アーユルヴェーダ・インタビュー第7回~アブドゥラハマン・ポイラン先生PART.2~

アーユルヴェーダの情報サイトであるアーユルヴェーダライフさんが、アーユルヴェーダの権威の方々に行ったインタビューをTrinity WEBでもご紹介させて頂けることになりました。5000年の歴史があるインドの叡智、アーユルヴェーダ。その深い叡智をご紹介します! 今回は、アブドゥラハマン・ポイラン先生のインタビュー第二弾です。

インドにおけるアーユルヴェーダ診療1

-アーユルヴェーダの医療体系、インドの実際の診療内容についてお話いただけますか?

既に皆さんもご存知だと思いますが、アーユルヴェーダは自然界に密接しています。つまりアーユルヴェーダの処方を受けるということは、自然の恩恵を存分に受けることができるということでもあります。アーユルヴェーダで使用される薬、治療は、全て自然界に存在するものを利用します。そして、それらは病気の治癒だけでなく、健康の維持と増進にも利用することができます。

現代医学において、病気の治療を健康な人におこなうことはありません。アーユルヴェーダでは同じ薬草またトリートメントで病気の人には治病・回復を、健康な人には強壮をおこなうのです。私は27年間、毎日10名以上の患者さんの診療、治療に当たっています。クリニックでは、外来、入院患者それぞれにあわせた治療をおこないます。

外来患者には、コンサルテーションを行なった後、アーユルヴェーダ製剤と食事法の処方をし、患者が在宅で実施します。入院患者には、若返り治療(レジュヴィネーション)と浄化療法(パンチャカルマ)を行ないます。若返り治療は健康の増進と強化のために行ない、肉体力、精神力ともに増進させることができます。そして、浄化療法(パンチャカルマ)は、様々な病気、特に自己免疫疾患治療にとても効果的です。

関節炎、様々な皮膚疾患、高コレステロールなど、沢山の症例にパンチャカルマを施しとても良い結果を出しています。私のクリニックには、デスクワークからくる腰痛に悩む患者さんがとても多く来所されますが、今のところ浄化療法によって100パーセントの治癒結果がでています。

現在はクリニックに勤務するスタッフで大腿骨壊死により歩く事も座る事もできなかった人がいます。現代医学の病院では大腿骨移植手術をうけるよう言われたのですが、彼はアーユルヴェーダの治療を選びました。年に1回1ヶ月の入院で浄化療法を受け、3年間の治療を続けたところ、現在では95%回復し、クリニックを歩き回り、そして働いています。

このような症例は数えきれない程あります。また、病気の治療には浄化療法だけでなく、病気の再発を防ぎ、また健康を維持するためのライフスタイルの見直しと改善が必要になります。患者にあわせたこれらアドバイスもおこなっていきます。

~PART.3に続く~

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■転載元
http://www.ayurvedalife.jp/interview_20130408.asp
■取材協力
トラディショナル アーユルヴェーダジャパン
http://ayurveda-taj.com/

■P.V.A Ayurvedic Hospitalについて
P.V.A Ayurvedic Hospitalは、インド・ケララ州カヌールにある、160年にわたる伝統的なアーユルヴェーダの家系に生まれた主治医が率いる、入院・看護のための充実した設備を備える医療施設です。
専門知識と豊富な経験を持つメディカルスタッフの下で行われるアーユルヴェーダ・マッサージやパンチャカルマ療法はもちろん、外国人向けのアーユルヴェーダのトレーニングコース等も行っています。

P.V.A Ayurvedic Hospital
http://www.ayurvedaacharya.com/

■トラディショナル アーユルヴェーダジャパンについて
Traditional Ayurveda Japan(トラディショナル アーユルヴェーダジャパン)では、アーユルヴェーダの本場、ケララのアーユルヴェーダ病院や薬局、またアーユルヴェーダ医科大学からのサポートを受け、ケララの伝統と実践を受け継いだセラピスト養成と、日本人のためのアーユルヴェーダセミナーやワークショップ、アーユルヴェーダサロン運営、ボランティア活動、講師・セラピスト派遣などをおこなっております。

トラディショナル アーユルヴェーダジャパン
http://ayurveda-taj.com/
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