オーガニックでヘルシーエイジングライフPART.12~体にグリーンが必要なわけ~

癌も老化も予防対策は同じ

体内からのアプローチ第5弾、健康な体とエイジング対策に必要不可欠な食べ物、グリーン(葉物野菜)に関する記事です。私がオーガニックライフをおくるきっかけとなったのは、自身のアレルギー体質と肌トラブル及び母の癌闘病生活でした。母に加えて、祖母と享年38歳だった従兄が癌で亡くなり、最近友人が乳癌で大手術をしました。また福島の子供達が放射能による甲状腺癌の危険にさらされていることも気がかりなことのひとつです。

それ程私には日本人の三大死因の1位である「癌」という病気は身近なもの。そしてアメリカ在住2児の母である友人が一日でも早く健康になってほしいと、海を隔てた日本から心より願っています。(因みに2位は心臓病、3位は脳卒中)

ドイツのノーベル賞受賞生理学者オットー・ワールブルグ博士は、癌の最大の原因は細胞レベルでの酸素不足によって細胞呼吸が弱まること、要するに酸化が原因であることを発見しました。そして老化も体が錆びていくこと、酸化によるものです。癌予防も抗老化も、体が酸化しないように活性酸素フリーラジカルによる細胞のダメージを防ぐことなので、癌という病気も老化も予防対策が同じです。

細胞呼吸の欠損は発酵を引き起こし、細胞レベルでph値が低下していきます。つまり体内が酸性に傾いていくということです。ph値とは酸性・アルカリ性を示す水素イオン濃度指数のことで、ph値7が中性で、高くなればアルカリ性、低くなれば酸性に傾くことを意味します。

よって体内が酸性ではなくアルカリ性であれば、癌になり難く且つ、老化し難い体を作ることができます。癌予防と抗老化には酸性の食品を食べたらアルカリ性の食品を多めに摂取し、phバランスを取ることが大切です。

体内をアルカリ性にするには?

子供の頃、母親に「野菜をもっと食べなさい」と言われた経験がある人は多いのではないかと思います。そして現代の食生活で足りないものと言えばやはり野菜なのではないでしょうか。サラダを意識的に食べても一日に摂取すべき量をきちんと食べている人はそう多くはないと思います。

現代の食事では肉類の摂取量が増えていますが、お肉を食べると体が酸性に傾きます。この時体内をアルカリ性に傾けphバランスを取るために効果的なのが葉物野菜のグリーンです。お肉は頻繁に食べない方がいいと言われるのはこのためで、お肉を食べる時は合わせて必ずグリーンを十分に食べることで体のphバランスを保つことが出来ます。そしてこのグリーンを構成しているのがクロロフィル(葉緑素)です。光合成によって得られるクロロフィルは太陽の光を液化したもので、酸素を多く含んでいます。

人間が健康な状態にあるためには腸内の80%~85%が善玉菌である必要があります。この善玉菌は「好気性細菌」と呼ばれており酸素によって成長し生き延びるため、細胞に酸素が十分に行き渡らないと悪玉菌が20%以上に増えて感染症や病気を引き起こします。この腸内の好気性細菌の重要な手助けの役目をするのが酸素を多く含んだクロロフィル(葉緑素)。クロロフィルを摂取すればするほど腸内環境が整えられ好気性細菌が増えて、これが健康改善につながっていきます。

よって、体内を癌になり難いアルカリ性に傾けるにはクロロフィルで構成されたグリーンを多く摂取することが効果的ということになります。子供の頃に「野菜をもっと食べなさい」と言われたのは理にかなっており、受け継がれてきた先人の知恵と云えましょう。

そして、グリーンを一度にたくさん効果的に摂取できる方法として今大ブームなのがグリーンスムージー。葉物野菜を一度にたくさん食べられない人には手軽に摂取できる方法です。残念ながら粉末の乾燥させたグリーン(青汁)のサプリメントにはクロロフィルも酸素もそう多くは含まれていません。出来る限り新鮮なグリーンを摂取することをお勧めします。