アーユルヴェーダ・インタビュー第五回~ミナクシ・ジョシ先生PART.2~

アーユルヴェーダの情報サイトであるアーユルヴェーダライフさんが、アーユルヴェーダの権威の方々に行ったインタビューをTrinity WEBでもご紹介させて頂けることになりました。5000年の歴史があるインドの叡智、アーユルヴェーダ。その深い叡智をご紹介します! 今回は、ミナクシ・ジョシ先生のインタビュー第二弾です。

インドにおけるアーユルヴェーダ診療

-ミナクシ先生がご専門とされる診療分野において、最近の来訪患者の病状の傾向やその原因などについてお話をお聞かせ頂けますか。

私の専門分野から最近感じていることは、訪れて来られる患者さんから、自然由来のハーブを使ったり、逆に化学薬品をつかわない方法で治療して欲しいと希望される方が増えていることですね。

多くの人々は様々な生活習慣や精神的問題に苦しんでいますが、一方で、高血圧や糖尿病等の治療のように一生涯薬漬けになるような状態にはなりたくないと思っています。患者さんが化学薬品を嫌がる理由は、副作用と依存症です。

先程もありましたように、これらの薬の多くは生涯飲み続けなければならず、深刻な副作用の原因となります。例えば心臓疾患の薬は、PHを損傷し感染症や合併症を引き起こす可能性があり、他の臓器への影響も出てきます。また、精神的疾患やホルモン異常の問題には100%効果的な薬物治療法というものはありません。その原因の大半は不摂生や偏食、ストレスが起因することが多いからです。

そのため薬物治療ではなく、シンプルなハーブ治療を取り入れる事で快方に向かう場合が少なくありません。

-ミナクシ先生はアーユルヴェーダ施設の運営もなさっておられますが、その内容についてご紹介頂けますか。

ヴェーディック・ヒーラーズは、治療と診断が専門のクリニックセンターです。センターはグルガオンがメインとなっており、その他にトリートメントサロンとしてデリー市内とファリダバードで施術が受けられます。今年(2013年)にはさらに場所を拡大する予定です。

センターでは、乳幼児と母親・妊婦の方のための特別な医療プログラム、デトックス・心身のリセット(再生化)のための3~5日のプログラム、ビジネスマンのためのストレス対策講座、出張講習等も行っています。

また社会活動としても、日本のNGOと協力し、医療ボランティア活動(AMDA)も行っており、主にインドで治療活動をしてくださる日本のドクター達の現地サポートを行っています。今後の予定として地元企業と提携しスパ事業を開始する他、講義プログラムとして、現在の短期講座以外に、6ヶ月~1年程の長期アーユルヴェーダ留学プログラムを計画しており、現在その準備をすすめています(政府認定許可を申請中)。

最近は多くの日本の方からアーユルヴェーダに対する関心を頂いています。日本人の体質は非常に外的に敏感で繊細なので、アーユルヴェーダのハーブから高い効果が得られると考えます。現在日本から来られる多くの方が、非常にストレス過剰な生活を送っているようであり、それらを解決してくれるのはアーユルヴェーダやハーブを用いたアドバイスによる改善策でしょう。

アーユルヴェーダ的療法とハーブは、過労や精神的負担の大きい日本のお客様には適した解決法だと考えます。今後、私達も日本の皆さんに向けたクリニックの設立を行っていきたいと考えています。

日本の皆さんへのメッセージ

-最後にインタビューをご覧の日本の皆さんへメッセージをお願いします。

確かにアーユルヴェーダのルーツはインドですが、もともとインドも大きな大陸の時代がありました。アーユルヴェーダは、宗教や国によって体系立てているわけではありません。その証拠にインドにはたくさんの宗教がありますが、どのアーユルヴェーダのテキストにもヒンズー教、イスラム教、キリスト教、などとは書かれていません。

万人の健康と平和・幸せを願うために書かれています。アーユルヴェーダは人間すべての教科書です。文献には風土と季節ににそって人が適切な方法を実行できるよう記されています。島国である日本に当てはめてみますと、海沿いに在住する人々のために書かれている療法にならって考えることができるのです。

世界中どこにいてもできるのが「アーユルヴェーダ」です。日本は海に囲まれた非常に繊細な地域です。そのため日本人全体の基本的な特性は穏やかなカファ体質と考えられます。しかし、日本でも近年精神的ストレスが増加しています。

これは、日本の社会は(他のアジアの国々と同じように)血縁や主従関係の「絆」で支えられてきたのですが、欧米思想が浸透したことで、多くの人が家族関係の崩壊と孤独からくるストレスについていけなくなっているのです。アーユルヴェーダはチャクラ(潜在意識)に働きかけることができるため、心と体のバランスを保つ事ができます。現代の日本のストレス性疾患も、アーユルヴェーダであれば解決することができるかもしれません。

-今日は貴重なお時間を頂いてありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

~おわり~

PART.1はコチラ

◆転載元「アーユルヴェーダライフ」
http://www.ayurvedalife.jp/interview_20130223.asp
◆取材協力
Nomadasia
http://www.nomadasia.net/

【ヴェーディック・ヒーラーズについて】
ヴェーディック・ヒーラーズは、治療と診断が専門のクリニックセンターです。センターはグルガオンがメインとなっており、その他にトリートメントサロンとしてデリー市内とファリダバードで施術が受けられます。今年(2013年)にはさらに場所を拡大する予定です。センターでは、乳幼児と母親・妊婦の方のための特別な医療プログラム、デトックス・心身のリセット(再生化)のための3~5日のプログラム、ビジネスマンのためのストレス対策講座、出張講習等も行っています。また社会活動としても、日本のNGOと協力し、医療ボランティア活動(AMDA)も行っており、主にインドで治療活動をしてくださる日本のドクター達の現地サポートを行っています。

ヴェーディック・ヒーラーズ|Vedic Healers
http://www.vedichealers.com/

【Nomadasiaについて】

Nomadasiaはヴェーディック・ヒーラーズと事業提携し、インドで初めての「日本語で受けられるアーユルヴェーダ・コース」を行っています。出来るだけ多くの方々にインド本場のアーユルヴェーダを学んでいただきたいと考えたことから、滞在費用を抑えることが可能なアットホームなホームステイ形式(ご希望によりホテル滞在も可能です)をお選びいただくことも可能です。またこのホームステイ形式によって受講者の方はちょっとしたプチ・インド生活を体験することもできます。コースの終了後には修了証書を発行、希望される方にはメールでのアフターサポートも行っています。

Nomadasia
http://www.nomadasia.net/
日本での連絡先:
東京都港区六本木4-8-7 7F、TEL 03-6864-8614(ノマダシア・田澤 宛)