アンガーマネジメント Vol.11「不安のコントロール方法」

アンガーマネジメント Vol.11「不安のコントロール方法」

怒りの元になる「不安」をコントロールする

今日は、身に付けると人生が驚く程楽に生きられる「不安のコントロール方法」のベーシックな部分をお伝えしましょう。

怒りっぽい人とそうでない人、その原因の1つに「心の中にどれだけネガティブな感情が溜まっているか」が挙げられます。このネガティブな感情は「一次感情」と呼ばれ、不安、淋しさ、疲労、焦りなどが入るのでしたね(詳しくは、アンガーマネジメントVol.6 ~怒りの奥にある感情を探ろう~をご覧下さい)。今回お話する「不安」を上手にコントロールできれば、怒りの導火線も長くなりますよ。

あなたの不安は何ですか?と聞かれたら、おそらくは、将来に関することがほとんどでしょう。なぜか。それは「見えない」からです。要は、それを「見える化」できれば不安はぐっと少なくなります。皆さんの中にも、不安な気持ちを書き出して整理する方は多いと思います。その時に、絶対に外せないポイントを覚えて下さい。

それは、「不安に思っている出来事を①あなたの力でコントロールできるのか②できないのかを、はっきりと線引きする」事です。

①のように、あなたがどうにか頑張る事で、その不安を軽くできるのなら、解決策を書き出して下さい。例えば「今度のテストで良い点数が取れるだろうか」という不安なら、自分が今最大限できる努力をして机に向うのが解決策です。不安になった所で点数は伸びません。解決策を考え、実行です。

②あなたがどう頑張っても状況を変えられないのなら、「現状を受け入れて」下さい。実に多くの人が、現状を上手に受け入れられないために不安や葛藤が生じています。年金はもらえるの?地震が来たらどうしよう。どうして私には頼れる両親がいないのかしら、家族と離れて転勤になってしまった等々、程度の差こそあれ、世の中には自分がどうあがいてもどうにもならない事がたくさんあります。

現実に抗うのか、それを自分の人生の一部として正面から受け入れるのかで、不安への耐性が大きく変わってきます。

不安に抗うか、受け入れるかの線引き

例えば私はシングルマザーですから、「娘に父親がいなかったら、全うに育たないんじゃないか」「兄弟がいなくて可哀想」「私に何かあったら、どうしよう」等不安を挙げれば切りがありません。

でもその不安にさいなまれたからといって、母子家庭である、という現状は何1つ変わらない訳です。それよりも、今できる事、楽しめる事に目を向けた方が毎日の生活が何倍も楽しくなります。

線引きについて、非常にシンプルな例を挙げましょう。
先日電車に乗っていた時の事。娘はお出かけの帰りで疲れて眠り、私は仕事をしながら乗っていたので、駅に到着した時慌ててホームに降りました。そして帰路についた時、娘のお気に入りのリュックを網棚に置き忘れた事を思い出したのです。

その時、娘はこう言いました。
「なくなったらなくなったで、しょうがないよね」

つまり、ここが1つの線です。そのリュックが無事に戻って来るか来ないかは、もう私と娘にはコントロールできない領域に入っています。

それを受け入れた上で、駅の落とし物センターなどに電話をかけたり、自分が取れる対応策を実施すればよいのです。できる事をしたなら、あとは不安や公開は自分の心から手放して下さい。

実はこのリュックは、娘の2年前の誕生日に彼女の父親からもらったもので、「物」以上の価値があるものでした。しかし、いくらその部分に固執して「出て来なかったらどうしよう!何であの時思い出せなかったのかな」と悶々と日々を過ごしても、もう「リュックを置き忘れた」という結論は変える事ができないんですね。

応用心理学の祖ウィリアム・ジェームズは、教え子達にこう言ったことがあるそうです。「物事をあるがままに受け入れることこそ、どんな不幸な結果をも克服する出発点となる」と。

今回ご紹介した「不安のコントロール」も、慣れないうちは、紙に書いたからといってスッキリ割り切れないことも多いでしょう。でも、ぜひ練習してみて下さい。もし不安に押しつぶされそうになったら、①それを自分はコントロールできるのか/できないのか。②改善できるとすれば、どんな対策があるのかを紙に書き出してみて下さい。

誰かに解決策を求めるのではなく、自分の手で感情を整理する事ができれば、より人生を主体的に生きられますよ。

 

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