「蒼月紫野の石と幸せに暮らすHappyLife」パワーストーン生活をステップアップ!PART.23

十三との暮らし

十三が家にきて初めての夜。石初心者さんは十三を手に取りよく眺めていました。たくさんの上向きの三角形がでていることに気がついたのです。上向きの三角形は石が何かを伝えたいときに出てくる印で、レコードキーパーと呼ばれるものです。下向きの三角形も稀にあり、こちらはトライゴーニックと呼ばれています。これらの形は、消えることもありますし増えることもあります。持ち主のつきあい方ひとつでかわるものです。

“十三さん、よろしくね”
“儂もよろしく頼む”

月明かりの中で十三を眺めていた石初心者さん。カテドラル水晶は初めてでしたので色々興味があります。ここでカテドラル水晶について説明しておきましょう。
この水晶は、複数の水晶が幾重にも折り重なり、とても複雑な凸凹面をいくつも持つ形状になっています。その姿が壮厳な中世のゴシック建築などの聖堂(カテドラル)のように見えることからカテドラル水晶と言われています。宇宙や自然などのメッセージだけではなく古代の叡智が詰まっているとも言われます。瞑想などするととても効果的な石の一つです。

“瞑想などをするときは儂を呼べ”
“有難う、そうするね。今はハインリヒでしか瞑想したこと無いんだけど、大丈夫かしら?”
“心配するに及ばぬ”
それを聞いて石初心者さんは安心しました。
“マスターにはクレアオーディエンスの能力があるようじゃな。儂の声などもよく聞き取れているようだしのう”
“クレアオーディエンス?”
“簡潔に言えばよく聞こえる耳を持ち、石などの声を聞けるようなもんじゃ、おいおい教えていくから焦らんでもよい”
“有難う!”
“さぁ遅い時間じゃ、そろそろ眠りなさい”
“はい!おやすみなさい、十三さん”

ぱたぱたと寝室に走っていった石初心者さんを見つめて、十三は楽しい気持ちでした。石の初心者だとは聞いていましたが素直に他者の話を聞けるところは美点だと思いましたし、好奇心旺盛で見ていて飽きない感じのマスターです。まだ若いのだから色々な知識を教えてあげられるな、そう十三は感じたのです。
夜も更けてきました。この続きはまた次回です。

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