「あなたはだあれ?」~肉体でも肩書きでもない、本当の「私」を探す方法 PART.6

私は私以外の全てである

「人間には、持つ人と持たれる人、この2種類しかいない」。よく、人間を二つに分けたがる人が居ますよね。セミナーでも「全ては○○な人と、○○じゃ無い人に分かれます」と話す講師もいますよね。でも本当にそうでしょうか? それに属さない人だっていますよね? その考え方を、ちょっと、利用してみましょう。

何度も話している通り、「私」は絶対に探せません。「見つけたぞ!コレぞ私!」と思っても、見つけたぞ!と思っている、「私」が現れるので、どう頑張ったって私は発見できません。「私なんて存在しない」「絶対に、私なんて居るわけがない」。それなのに、日常生活では「私」が居るような気がしています。私が歩いたと言い、私が悲しんでいる感覚があり、私が美味しい料理を食べている、そんな気分で、「私」が生きています。

ここに、さっきの手法を用います。
【宇宙には、「私」と「私以外」の二種類しか存在しない】
流れる時間の中で考えると難しいのですが、一つの瞬間をクローズアップして見つめてみます。あなたが、「私とはこの身体のことだ」と思った瞬間には、【(私だと思い込んでいる)この身体】と【この身体以外】に宇宙を二分できるのです。

次の瞬間、あなたが、「私とはこの脳みそのことだ」と思った瞬間には、【(私だと思い込んでいる)脳みそ】と【脳みそ以外】に宇宙を分類できます。瞬間でみると、あなたは何かひとつのものを「私」と思い込んでいるので、その「私」と「私以外」に分類することができますよね? それを連続した時の流れで見ると分かりにくいのですが、あなたは、全ての瞬間、「私」と「私以外」に宇宙を分類しています。

「私」と「私以外」で成り立つ宇宙

会社に行ったら、「会社員」を私だと思い込むので、「会社員な私」と「その会社員以外の全て」に宇宙を分類します。全ての瞬間に、「私」が現れるからには、「私以外の全て」も現れます。

では、上の例の【この身体】を「私」だと思った瞬間について考察しましょう。「私は、この身体である」。あなたがこう思った瞬間、宇宙は「この身体」と「この身体以外の全て」に分類されます。今あなたは、「この身体」こそが「私」であると思っています。と言うことは、「この身体」は私であると思っているということは、私は「この身体」を対象物として認識している、ということです。ということは、本当の私は「この身体」ではありません。

そしていま、宇宙には「この身体」と「この身体以外の全て」しかないのですから、本当の私(認識主体)は、「この身体以外の全て」になる。

あなたが、「私は○○である」と思った瞬間、本当のあなたは、「○○以外の全て」なんです。本当の私が、○○を、対象物として認識しているのですから。本当の私は、「○○以外の全て」になるのです。だから、宇宙を二つに分けるとこんな事が言えるんです。「あなたは、あなた以外の全てである」。もしかしたら、これこそが真理なのかもしれません。あなたが、何かについて「これ(対象物)こそが私」と思ったからには、本当のあなた(観測者)は、それ(対象物)以外の全てなんです。

こ心理をメソッドにしてみましたので実践してみてください。

① 「私は、私以外の全てである」と100回呟く
② 100回呟きながら、私以外の私である,私を想像する
③あなたが、「私」だと思っているもの以外の全てが本当のあなたである
④ ということは、電車に乗っている時、つり革につかまっている人が、私だと思えるのなら、本当のあなたは、そのつり革につかまっている人以外の全てである
⑤ 電車に30人くらいいるのであれば、その30名が本当のあなたである
⑥まるで痴漢電車で周囲の視線を集めているくらいの感覚で、つり革男をみる
⑦ あなたが会社の机にたどりついて、そこの机に座って居る人をあなただと思うなら、本当のあなたはそれ以外の全てである
⑧ 部長席や同僚席、周囲に居る全ての人間こそ、本当のあなたである
⑨周囲の全ての人間の目で、机に座っているあなたを見つめる

これを一日中繰り返してみてください。その瞬間、私だと思っているモノ「以外の全て」が本当の私だと知ることです。「コレが私だ!」と認識出来ているモノは対象物なので、それ以外の全てこそ、認識主体である本当のあなたが居る場所。誰かと一対一で会話しているトキ、本当のあなたは、その相手です。
あなたが、何かをあなただと思えるのであれば、あなたは、ナニカ以外の全てです。あなたは、あなた以外の全てです。

~つづく~
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