「あなたはだあれ?」~肉体でも肩書きでもない、本当の「私」を探す方法 PART.1

「私」はだれなのか?

こんにちは、僕です。今日から数日間、あなたと、「あなた」を探してみます。

こんにちは、僕です。「さとうみつろう」という名前で呼ばれ、早33年。世界一の妻に恵まれたと思いきや、その妻のお腹から、世界一の長男と世界一の長女も出てきました。

こんにちは、僕です。さぁ、僕の自己紹介はほぼ終わりました。次は、あなたが誰なのか教えてください。

そんな風に言われた時にあなたはどう自己紹介しますか? おそらく、「私は○○(あなたの名前)です」と言うのではないでしょうか?

そこで僕はこう答えます。「私は○○(あなたの名前)です、という自己紹介は嘘でしょう?」って。するとあなたはきっと、
「いいえ、○○は私の本名です。戸籍にもそう載っていますよ」と言うのではないでしょうか。でも、僕は、「あなたはだあれ?」って聞いているんです。その答えが、『私は○○である』? まさか。じゃあ、『○○』という名前や文字が無くなったら、「あなた」は消えるのでしょうか? そんなことはないですよね? 現に、あなたが会社で肩書きで呼ばれている時、家で「お母さん」と呼ばれている時、友だちからあだ名で呼ばれている時、その場所にもちゃんと「あなた」は居るでしょう? 名前を呼ばれることが無くても。だから、「私は○○(あなたの名前)です」という自己紹介は100%正解ではないんです。

そうするとあなたは、「そうすると、“私”とは、手とか顔とか足とかのことかな。『私とは、この身体である』。これでいいでしょう?」と言うかもしれません。

でも、もう少し考えてみてください。昨日、食事をしたでしょう? 食べた肉は、たんぱく質になり、アミノ酸になり、最終的に肉体になります。そしていま、マッチャンの身体をつくっている肉体(アミノ酸)は、新陳代謝で無くなっていきます。ほら、「2~3カ月で、あなたの身体を構成している全ての物質は入れ替わります。だから、今日、口にする食べ物は大事です」って聞くじゃないですか。ということは、要するに、その身体は「あなた」ではないということ。

じゃあ、私とは何? 私は、会社員である」。これはどうでしょう? これも違いますよね。それでは、「あなた」を表わしません。肩書きや社会的地位は、「あなた」ではありません。「じゃあ、これらの要素の全てよ! 私とは、この身体とこの顔で、○○という名前で会社員としで、それら要素が集まった、全てが私よ!!」と思うかもしれません。

なるほど。では、全く同じ体重で、全く同じ顔のソックリさんを連れてきて、その人にあなたと同じ名を付けて、あなたの会社に入社すれば、その人のなかに、あなたを表す「私」という現象や感覚は起こるのでしょうか?

そんなことはないですよね? DNAであなたを構成している全てのたんぱく質と同じ肉体を造り、同じ肩書きや名前、さらに記憶の全てを用意しても、そこに、「私」という感覚は起こらないんです。

「じゃあ、一体“私”ってなんなんだろう?」
あなたは、だあれ? あなたは、名前や肩書きではないですよね。名前はいつかは消えるし、肩書きだって変わる。あなたは、その身体でもないですよね。身体は新陳代謝するし、なにより、劇的ダイエットだって出来る。身体は、「あなた」ではないんです。

「わたし」という感覚はどこから来ているのか

さらに、それらの要素全てを人工的に用意してみても、そこに「あなた」は起こりません。起こっているかもしれないけど、起こっているかどうかは外からは確認できません。だから、「あなた」は、あなたを構成する要素全ての集合体でもありません。でも、「わたし」という感覚は間違いなくここにあります。

「私」が、今、この記事を読んでいる、と思える。
「私」が、これから会社に行く、と思える。
「私」がそこに存在する。
でも、この「私」がなんなのかはよく分からない。

ということで、今日一日、「私とは一体何なのか」を考えてみてください。
「見つけた! 私とはコレだ!!」
「○○こそが、私だ!!」という答えを。

もし、究極の「私」の素が見つからないようであれば、最初にしたように「私」だと思う全ての要素を列挙してください。
「私は、会社員である」
「私は、この身体である」
「私は、いま失恋中の女である」……
みたいな、リストです。このリストは、次の回で使うので最低でも20個以上は書き留めておいてください。

じゃあ、もう一度聞きますよ。
「あなたは、だあれ?」

~つづく~
ということで、今日から「私」の探し方を連載します。普段は全く気にしてない、「私」の存在。全ての起点であり、生活の全ての根底である「私」。でも、よくよく考えてみると、「私」が見当たらない。この連載の間に、「私」を見つけましょう。

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以上は、ブログ「笑えるスピリチュアル」からの転載です
笑えるスピリチュアル
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