樹齢100年を超えるヒノキ、近くにはお稲荷様。知る人ぞ知る東京のパワースポット・歌舞伎座ニューオープン!

東京の新たなパワースポット・新歌舞伎座

今日は新生・歌舞伎座のこけら落とし。豪華、俳優陣の競演で大盛況だったようですね。
日本を代表する伝統芸能の一つ。2009年には、世界無形遺産に登録され、その素晴らしさは海外でも公演が行われていることでも知られています。

今回、新しくなった歌舞伎座には、樹齢100年を超えるヒノキが使われているそうです。木はそのものがまさに大地のエネルギー。平等院鳳凰堂をモチーフにした装飾、ロビーの赤いじゅうたんと神殿を思わせる朱色の柱、緞帳には朝日を浴びる富士山の絵などが使われているそうで、縁起物が凝縮。そこに、歌舞伎役者さんたちの魂が集結するわけですから、パワースポット的なパワーも強そう!

さらに、実はこの歌舞伎座の近くにはお稲荷様が祭られています。江戸時代、“お稲荷さん”は、五穀豊穣、家内安全、商売繁盛といったさまざまなご利益があり、身近で愛されてきました。興行の初日には歌舞伎俳優や関係者の方々が大入りと無事の祈願に訪れているそうですよ。

今年は、偶然にも伊勢神宮と出雲大社と遷宮が重なる年でもあります。これを狙ったわけではないと思いますが、

歌舞伎の始まりは、巫女さんから!?

歌舞伎は、江戸の娯楽芸能として栄えました。歌舞伎は、「傾く(かぶく)」という言葉からきていて、これは簡単に言うと“常識から外れたモノ”を意味していて、当時は若者たちが派手な衣装や、奇抜な髪型で街を歩くと「傾き者(かぶきもの)」と呼んでいたそう。それを出雲の女性芸能者である「阿国」が、真似して躍ったのが始まりと言われています。

この「おくに」、実は出雲大社の巫女さん。出雲大社を広めるための諸国巡回でこの踊りを披露するようになり、広がっていったと言います。そういえば、天岩戸伝説で、岩にこもった天照大御神の興味を誘ったのも巫女の舞でしたね。それほど、巫女さんというのは人、神でさえも魅了するエネルギーを放っていたのかもしれません。京都の東山区には、「出雲の阿国像」として舞を披露している姿が石像に残されています。

そうして、女性が発信して広まった歌舞伎が、江戸幕府の制定などにより女性が演じることを禁じられ、現在の形になっていったそうです。

古事記などを題材とした演目も多く、神社などが好きなら
初めてでも楽しめるかもしれませんね。

歌舞伎座 http://www.kabuki-za.co.jp/