「あなた」が見る世界に「あなた」はいますか?~世界を見つめる、新たな視点のご案内~

拝啓、TRINITY読者 殿

常日頃「真のわたし」を必死に探す姿勢を貫き、その探している者こそ「真のわたし」であることに気づくことなく、苦心しているあなたに、世界を見つめる新たな視点へのご案内をここにさせて頂きます。

敬具

新たな視点を手に入れる方法

まず、リビングからベランダへと出るガラスをピッカピッカに磨いておいてください。次に、リビングに家族を集めておきます。あなたは、ベランダに出てください。ベランダに出たのち、リビングのガラス扉を閉めてください。そして、ベランダから、リビングの中を眺めてください。そこには、あなたの妻と、あるいは旦那と、息子と、娘と、お父さんと、お母さんと、そして、「あなた」が映っています。ガラスのこちら側のあなたも、ガラスに薄く反射して映っているし、ガラスの向こう側のあなたの家族も同時に見る事が出来ます。
そのガラスを見れば、「あなた」を含めた、全てが見通せます。

家族が居ない方は、どこか建物のガラス窓の中から外の景色を眺めて見てください。車も、通行人も、歩行者も、そして、「あなた」も映っています。「あなた」も含めた、全てを見る方法です。そこには、みんなが映っています。

我々は普段、「わたし」を通して世界を見るので、「わたし」が、世界を見ていると思いがちですが、「わたし」が見ている、わたし以外の全てと、「わた」を合わせて、全てを見る者の存在を、そのガラスに思い出して下さい。それは、正確にはその者(真のわたし)の視点とは違いますが、「概念としての視点」はそんな感じの風景です。

いつでも、ベランダに出たら、思いだして下さい。「わたし」が見ているのではなく、わたしを含めて、全てを見つめる者が、あなたです。

光を当てると、全ての物体は、透過光と反射光を与えます。ガラスの向こう側に透過して行った光が、あなた以外の全て(リビングに居るあなたの家族)の姿を、ガラスのこちら側に反射してきた光が、光を見つめる者(あなたの名前)の姿を返して来ます。じゃあ、本当のあなたとは、何かと言うと、入射光そのものなんです。
光があなたです。透過光と反射光を合わせると、入射光になります。あなた以外の全てと、あなたを合わせると、真のあなたになります。より詳しく知りたい方人は、ウィキペディアで「フレネルの式」を検索して下さい。

ガラスを通して自分を見つめる

ガラスというものは、不思議なモノです。ガラスの十代を歌った光GENJIよりも、不思議なモノです。ガラスの向こう側を見る事が出来ますし、ガラスのこちら側も反射してみる事が出来ます。ガラスの向こうの夜景を、「ガラスの向こうの夜景を眺めている私」をも含めて見る事が出来るなんて、中島みゆきの歌よりもロマンチックな情景ではないでしょうか。

ドラマで、よくありますよね。ヒロインの女性が、泣きながら、外の夜景を見つめる。すると、そのガラスには、「泣いている私」も映っている。その私に気付いたヒロインが、「泣いている場合じゃないわ、桜子のバカバカバカ!」ってシーン。それを、普段から、あなたにもやって欲しいんです。

(1).ただ、窓の外の夜景を眺めている時、あなたは悲しみに暮れています。

(2).ガラスに浮かび上がった、「わたし」に気付いたトキ、「わたしが泣いている」という事がわかります。

(3).その私を映したまま、外の夜景を見つめてみると「泣いているわたし」も世界に溶け込んで行き、世界の全てに影響を受けない「真のわたし」の視座を取り戻せます。
ではこうしませんか? 今日から、泣いたらすぐに高層タワーホテル(ペニンシュラとか?)にチェックインして、30Fの部屋に行って、カーテンを開けて、外の夜景を見ながら、それを見る私も映ったガラスを見る。泣くたびに、高級ホテルに宿泊する財力が無いなら、とりあえず「泣いたら、窓辺に立つ。」これでどうでしょう!
部屋の明かりを完全に真っ暗にすると、外の夜景しか見えません。徐々に部屋の明かりを明るくすると、あなたが浮かび上がって来ます。そして、部屋の明かりが、明るすぎると、外の夜景は見えなくなります。どういうことだと思う? あなたの、内側に光を灯せば、外の世界が気にならないってことです。あなたの内側を暗くすると、外の現象世界のみに振り回されます。瞑想で、内に入りましょう。内を輝かせましょう。

でも、内側だけが完全に明るくなった時、あなたしか映っていないガラスを見て、楽しみを感じますか?自分だけを見て、外の世界を見ないで楽しいですか?

ちょうど良いくらいに設定された明かりが、「人間」です。外が見えます。内も見れます。そして、部屋の調光は、いつでも、あなたが出来る事を、覚えておいてください。外の世界に没頭しすぎて、泣き崩れる前に、部屋の明かりを明るくして下さい。ガラスに映る「泣いているあなた」も、外の世界の登場人物の一人だと思い出せれば、それだけでOKです。

ココロに明かりを灯しましょう。「わたしが泣いている」と、泣いている私も世界の登場人物に思えたら、もう一度、世界も眺めましょう。「泣いているわたし」も含めて、世界です。

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以上は、ブログ「笑えるスピリチュアル」からの転載です
笑えるスピリチュアル
http://ameblo.jp/mitsulow/
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