軍場大輝のメディカルアロマレッスン レシピ5「花粉症対策と精油の物理的特徴」

花粉症の人のためのアロマレッスン

日本国民の5人に1人は花粉症といわれる程、多くのヒトが悩まされています。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、だるさ、頭痛、症状のひどいヒトは苦しい季節です

花粉症とはアレルギー反応です。アレルギーとは、ある物質にふれたり取り入れたりした時に起こす炎症などの過敏反応です。通常、外から入ってきた細菌やウイルスなどの異物から体を守ってくれる『免疫』が、ヒトに害をおよぼさない花粉に対して攻撃をしかけるのです。その際、白血球の一種の肥満細胞が『ヒスタミン』という化学物質を放出します。ヒスタミンは炎症を起こす物質で、これによって目がかゆくなったり、くしゃみが出たり、鼻水が出たりする。これが花粉症です。

そんな多くのヒトを悩ませている花粉症の症状を改善させるのに精油は効果が期待できます。酸化物類には痰や鼻水などの粘液を溶解する作用があり、1,8シネオールには鼻や喉などの粘膜の炎症を抑制する作用、免疫調整作用があります。

ユーカリ・ラディアタ、ラヴィンツァラ、ローズマリー・シネオール、ローレル、ニアウリ・シネオールに多く含まれています。モノテルペンアルコール類のα-テルピネオールには免疫調整作用があります。ティートゥリー、マジョラムに多く含まれています。モノテルペン炭化水素類には副腎皮質ホルモンの一種で抗アレルギー作用のあるコーチゾンと似たような作用があります。アカマツ・ヨーロッパ、ブラックスプルースにその働きがあります。

エステル類には炎症や痒みを抑える作用があります。ラベンダー・アングスティフォリア、カモマイル・ローマンに多く含まれ
その働きが期待できます。ペパーミントのモノテルペンアルコール類のメントールには冷却作用があり、痒みを抑える作用、ケトン類のメントンには知覚麻酔作用があり痒みを抑えます。

カモマイル・ジャーマン、タナセタムに含まれるセスキテルペン炭化水素類のカマズレンには抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、炎症を抑制する作用、痒みを抑える作用があります。精油にはこんなに多方面から花粉症の症状を抑える為の成分の働きがあるのです。そして使い方は簡単、1~2滴をハンカチやマスクにたらして吸入するだけでも効果的なのです!

体質に合わせたメディカルアロマレシピ

『おっちょこちょいの花粉症』
ラベンダー・アングスティフォリア 20滴
カモマイル・ジャーマン      10滴
マンダリン            10滴
植物油              8ml
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『一般的な花粉症』
ユーカリ・ラディアタ       20滴
ローレル             10滴
ローズマリー・シネオール     10滴
植物油              8ml
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『ガラスのハートの花粉症』
ティートゥリー          20滴
マジョラム            20滴
植物油              8ml
――――――――――――――――

『怒りんぼうな花粉症』
ペパーミント           20滴
リトセア             20滴
植物油              8ml
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必要に応じて、鼻の両脇に1滴を塗布。または、胸に3~4滴を塗布。花粉症といえども、性格・体質によって効果的なレシピは違うのです! 花粉症は根本から治すのは難しいと言われている中、メディカルアロマテラピーはその治療の1つの選択肢になり得るのかもしれませんネ!(^^)!

【精油の物理的特徴】
1.強い香りを持っており、芳香性が高い
2.多くは植物の有効成分が約100倍濃縮されている状態
3.精油の瓶など開けっ放すと蒸発する揮発性がある
4.原則として水には溶けにくく油に溶けやすい(でも油ではない)
5.原則として水より軽い(比重が1以下)
6.油ではなく多種類の天然の化学物質の集合体
7.常温では多くが液体(色はさまざま)※ローズは13℃以下で固まる

 

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香りの好みは趣味趣向ではなく心身の状態で変わります。心身が発しているサインを、香りの好みから読み解いてみましょう。ワークショップでは、嗅覚と脳の関係の話から香りで体質診断をしていきます。アロマというと、何か症状が出た時に「これにはこのアロマ!」という風な使い方が一般的。しかし、「香りは自分のことを誰よりも知っている」という軍場さんのモットーのもと、今気になる香りから、自分の状態を読み解くという自己診断ツールとしてアロマを活用するというワークです。

日時:3月31日(日)13:30~15:00
場所:ATCホール内 ワークショップ会場B
料金:4,000円

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