シェフ佐藤の食と自然治癒力PART.16~「人工甘味料の摂取がキレやすい人間を作る」

キレる子どもの原因は食生活にある!?

キレるということは、短気な性格ではなく、普段はおとなしいのに、何かのきっかけで突然衝動的な行為に走ってしまうことを指します。普段から単糖類(果物・ハチミツ・チョコレート等)、二糖類(砂糖・牛乳等)、化学調味料、人工甘味料などの食品添加物、異常な飼育法で育てられた肉や卵中心の食事をしている子供は、将来キレやすくなるといわれています。これは、偏った食事や化学的な食品を摂ることで身体・精神のバランスが崩れてしまうからです。

砂糖や人工甘味料に注意!

特に、砂糖や人工甘味料の摂りすぎは、消化器系の働きを弱めてミネラルやビタミンの吸収を妨げ、免疫低下や肥満を招きます。また、身体の機能にダメージを与え、キレやすくなる、うつ病や精神病など精神面をも脅かしてしまうこともあります。

イギリス、カーディフ大学の研究者らによると、幼少期に菓子類を毎日与えられた子供は、34才までに暴力行為で有罪になる可能性が高くなるという結果が出ています。研究者は「子供にお菓子を持続的に与えると、衝動的になり、欲しいものを攻撃的手段で入手しようとする傾向を生む可能性がある」と説明しているそうです。また、食品添加物が精神の発達に悪影響を及ぼすという発表もしています。

秋葉原や茨城の通り魔事件もそうですが、近年の若者に見られる凶悪犯罪はこれら誤った食生活がそうさせたものだといっても過言ではありません。数年前、私がテレビ番組の取材を受けた時に制作スタッフの人から聞いた話ですが、私の取材の前に少年院の取材があり、少年院に入っている人たちのほとんどが毎日2ℓ以上の甘いペットボトル飲料を飲んでいたとのこと。野菜料理は日常的に食べることはなく、たまに生野菜を少々口にする程度だと聞いたそうです。

カロリーゼロ・糖類ゼロ・シュガーレスの食品や飲料、調味料、清涼飲料水、ペットボトル飲料など、痩せるからとか身体にいいからと思い込み、日常的に摂取するのは、逆に身体に負担をかけている場合があるので注意。健康を維持していくためにも、これらの食品・飲料は摂るべきではないと私は考えます。

毎日食べるもので、常に細胞は古いものから新しいものへと入れ替わっています。子供も大人も人間に合った自然の食べ物を食べるべきです。普段何気なく食べている食品の原材料や食品成分表を今一度確かめてみてはいかがでしょうか。

【無添加りんごジャム】
今回は、青森県産紅玉を使った無添加りんごジャムのレシピを紹介します。
1. 土鍋またはホーロー鍋にスライスしたりんご(5~6個分)を入れ、その上からてんさい糖を大さじ1杯かけてそのまま置きます(てんさい糖とはビートから作られた砂糖)

2. 1時間くらいすると、浸透圧によってりんごから水分が出てきます。ここで鍋を中火にかけ、沸いたらトロ火にして、時々かき混ぜながらペースト状になるまでゆっくりと煮ます。好みでシナモンを少々入れます。
3. 甘さが足りないと感じたら、水飴を少量加えて好みの甘さに調節し、火を止め、最後に自然塩を少々加えて出来上がり。


このジャムは無添加なので、タッパーや瓶に移して冷蔵保存を。長期保存の際は、冷凍してください。果物にはビタミンCが多く含まれているから身体にいいというイメージがありますが、果物は砂糖と同じく果糖やショ糖を多く含んでいるので、摂り過ぎは胃腸の働きや内臓の働きを低下させます。果物を食べたい時は、食前に少量摂ることをおすすめします。

■お知らせ■
▼洋望荘/自然食研究所の新ホームページ
http://chefsato.com/
ホームページをリニューアルしました。
私が作る無添加料理や玄米菜食、青森の美しい自然など画像が満載です。

 

~Information~
写真展「記憶 忘れてはいけないこと5」
http://www.facebook.com/events/431409820261051/
先日取材東日本大震災関連の写真展「記憶 忘れてはいけないこと5」が、日本経済新聞社本社にて開催されています。この機会に、多くの方々にご覧いただきたいと思います。
日時:3月1日(金)~3月23日(土)
    平日10時~20時 土曜日正午~18時 日・祝日休館
場所:日本経済新聞社本社(千代田区大手町1-3-7) 2階 SPACE NIO(スペース ニオ)
入場料:無料