世界最古の若返り療法アーユルヴェーダで、心身磨きPART.3~アーユルヴェーダの定義~

5つの感覚器官を正しく使う

こんにちは。アーユルヴェーダサロンMayuraのカネコです。
さて、前回お話ししました5つの感覚器官の正しい使い方を実践していただけましたでしょうか?

Point 1:冷えた出来合いのお弁当を仕方なく食べるよりも、自分のために丹精こめて作ってくれた出来立てのごはんを食べる。

Point 2:人の悪口を言ったり聴いたりするよりも、楽しい会話をする。

日々、どれだけ多く美味しい! 楽しい! 美しい! 気持ち良い!と感じているかが、健康・不健康を分けます。たわいもないことと見過ごされがちですが、積み重なれば大変な違いを生みます。まだ実践していなかったという貴女も、ぜひ今日から選択するものを変えていってみてくださいね。

さて、今回はまずアーユルヴェーダの定義から始めましょう。
~Ayurashmin vidyatenena va Ayur vindatiti ayurvedah~
生命について知ることと、生命を楽しむ方法を教えるのはアーユルヴェーダです。

人生の意味を見出し、人生を楽しむこと、つまり幸福になることがアーユルヴェーダの究極の目的です。
そしてそこに到着するのに必要な健康について、アーユルヴェーダ的な見地からお話しさせていただきます。健康に関する情報は巷には溢れるほどありますが、本当に良いものを見極めるのは大変ではありませんか?実はアーユルヴェーダは万人が使える健康でいるための知識です。この知識には法則があり、その法則に則った正しい生活を送りさえすれば健康でいられると考えられています。

アーユルヴェーダで健康を維持する方法

まず、アーユルヴェーダの健康を維持する方法は、大まかに分けて次の3点にしぼることができます。

(1)自分の持つドーシャを知る(これは必ず専門のセラピストによる判断を仰いでください。ドーシャ判定リストからはわかりえない細かい知識を必要とされます)。
(2)定期的にトリートメントを受けて身体から毒素を排出していき、ドーシャのバランスを整える。
(3) 自分のドーシャに合った生活を送る(ご自身の努力が少々必要とされます)。

さて、聞き慣れないドーシャという言葉が沢山でてきましたが、これは日本語で言う生命エネルギー(体質)をさします。アーユルヴェーダを語る上では欠かせないこのドーシャは、5つの元素である風・空・火・水・土の組み合わせからできています。さらにそれが2つずつ組み合わさって3つに分類されます。

【ワータ】
空間と風の元素からなる、動き・伝達・循環をつかさどる運動エネルギーです。ワータ体質の方は良く動き、良くしゃべります。良く動くので身体は乾燥していて、痩せています。

【ピッタ】
火と水の元素からなる、消化・代謝をつかさどる変換エネルギーです。ピッタ体質の人はしっかりと食べ、きちんと消化します。また情報収集が得意で知的活動が好きな人です。体格は中肉中背、筋肉質で、ニキビなどの吹き出物が多いタイプです。

 

【カパ】
水と地の元素からなる、結合をつかさどる構造エネルギーです。カパ体質の人はのんびりするのが大好きで非常に穏やかです。そしてあまり動かないのに食べることが好きなので、しっとりした肌を持ちふくよかな体型をしています。

誰もがこの3つのエネルギーを違ったバランスの組み合わせで持ち合わせています。

そして身体の特徴、性格、考え方もこの体質に左右されます。ですから、ワータ体質の人に勧められる食事と運動内容は、ピッタ体質やカパ体質に勧められる内容と全く異なります。またこのドーシャ理論は身体の特徴や気質だけにとどまらず、季節、一日の過ごし方にも関わってきます。ご自身のドーシャを知り、そのドーシャに即した生活を送ることが、健康でいられる秘訣となるのです。

アーユルヴェーダでは、このドーシャにあったオイルを使用しながらトリートメントを行います。次回は、基本となる若返り法といわれるアーユルヴェーダのトリートメントとその実例をご紹介させていただきます。お楽しみに。

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