『心理セラピスト』が教える「不可視の牢獄」とは? ~インビジブル・プリズン・ブレイク~

『心理セラピスト』が教える「不可視の牢獄」とは? ~インビジブル・プリズン・ブレイク~

突然ですがクイズです。
『あなたの人生にとって、とてつもなく大きな影響を与える壁があるとします。それはどんな壁でしょう』

数学の問題ではないので気楽に考えて下さい。正しいとか間違ってるとか難しい事は考えず、パッと頭に浮かんだ答はありますか。これを言ったら、なんだかヤバそうだとか、そういった事はないのでどうぞ安心して下さい。

あなたの人生に大きな影響を与える壁は?

言葉の壁。文化の壁。宗教の壁。法律の壁。いろいろな壁が浮かんだかもしれません。突然聞かれると案外、一瞬では思いつかんかった人もいるかもしれませんね。でも、心配しないでください。今のはちょっとした脳を活性化させるための準備運動です。今から、正解と解説をわかりやすくしていきますので、焦らずについて来て下さいね。

では正解。
厳密には「あなたの人生にとって」と言っているので、どんな答えでも正解なのですが、僕が思う答えを一応伝えておきますね。それは、『心の壁』です。人によっては『メンタルブロック』と呼んでいる人もいるかもしれませんが、同じ事です。「これ以上、無理よ!」みたいなアレです。心の壁があると、何をするにもそれが障壁となり、次に進む事が困難になりますよね。あまりにも、この壁がいたるところに出現すると、もう面倒になって、人生投げやりになってしまう人もいるかもしれません。本当に、厄介な壁だと思います。これがゲゲゲの鬼太郎に出てくる『ぬりかべ』みたいに、自分を敵から守ってくれるような役割だったらどんなに素晴らしいかと…思う人はあまりいなさそうですね。

さて。
ちょっと話は逸れますが、ゾウのお話をします。「え?なんで?唐突だな……」と思ったかもしれませんが、我慢して聞いて下さい。ここでいうゾウは野生のゾウではなく、動物園などにいる人間に飼われているゾウです。ゆっくり動いてのんびり暮らしているようで、とっても見ていて癒されるあのゾウさんです。ところで、あなたはこんなことを思った事はありませんか。「ゾウって明らかに人間より強そうで、しかも檻に入っているわけでもないのに、どうして自分のブース(お客さんから見える場所)から逃げ出したりしないんだろう?」って。

壁は自分が過去の経験から作り出すもの

動物園の人に聞いたわけではないので、嘘か本当かは謎ですが、ここから先の話がとても興味深いので注意して聞いて下さい。
実は飼育されたゾウは、小さいときには足枷がつけられるそうなんです。その足枷は地面に突き刺さった杭につながっています。当然、ゾウは自由に動き回りたいので杭を引きぬこうとするのですが、さすがに子ゾウの力では抜けません。大人になって本気を出せば簡単に引きちぎったり出来ると思いますが…。しばらくは何とかしようと努力するのですが、いくらやっても足枷が外れるわけでもなければ杭が抜けることもありません。次第にゾウは諦めてしまい、動ける範囲内だけでしか行動しなくなります。するとどうなるでしょうか。なんと、しばらくして足枷を外しても、ゾウは逃げなくなっているそうです。

長期にわたって足枷をつけていたため、それ以上先には世界は存在しないと思い込んでしまうと言うか、それ以上遠くに行こうという発想そのものも消えてしまうのです。もしかしたら、諦めかもしれません。まるで、『見えない牢獄』に閉じ込められてしまったかのようになってしまうのです。

思い込みを手放すことからはじめよう

僕たち人間に話を戻します。
実は『心の壁』もゾウの『見えない牢獄』と正体は同じなんです。つまり『思い込み』なんです。先に進めるはずがない。先に進むのが怖い。こんな気持ちの正体は『思い込み』です。もしかしたら、人間も、ゾウ同様、何者かの手によって幼少期に何らかの仕掛けをされたのかもしれません。しかし、僕たち人間とゾウの決定的な違いは知恵があることです。僕たちは『心の壁でがんじがらめになった見えない牢獄』の正体を知ることができます。あなたの知恵と勇気と行動力を持ってすれば、きっと『プリズンブレイク(牢破り)』できるはずです。そうです。あなたには、まだまだ広い世界が目の前に存在しているのです。