アトピー改善 PART.16「アトピーと相性の良いハチミツの効能」

いつもありがとうございます。東洋医学総合整体師の早出正人です。アトピーとハチミツは相性がいいので、ぜひ正しく理解して、美味しいハチミツを食べましょう。

 

アトピーをアーユルヴェーダの視点で考えてみる

アーユルヴェーダでいうところの「カパ」というエネルギーの質が悪化したものがアトピーです。アーユルヴェーダでは万物を3つのエネルギーの質であらわします。
★ピッタ(火のエネルギー)
★カパ(水のエネルギー)
★ヴァータ(風のエネルギー)

カパは水を連想させるようなエネルギーの「質」です。重く、冷たく、湿ったような感じです。水は表面張力という内側の力が働いています。無重力状態でも水玉になり形を保ちます。そのためカパは構造のエネルギーともいわれます。人の体の場合その内側に働く力が強すぎると、ストレスや感情を溜め込んだり、毒素を溜め込んだりするようになります。体に不要な脂肪を溜め込むと肥満になり、感情を溜め込むとうつになります。アトピーと同質の病気には次のようなものがあります。
★肥満
★うつ
★糖尿病
★喘息
★アレルギー

アトピーはカパが悪化しているのと同時にヴァータやピッタも乱れています。例えば天ぷら油に火がついている場合に水をかけても消せないように、2つ以上の性質が乱れると極めて難治性となります。だからアトピーは治りにくいのです。

【カパを鎮めるもの】
以前、絹(シルク)をご紹介しました。絹はカパを鎮めるはたらきがあるので、アーユルヴェーダのガルシャナという絹布による乾布摩擦が有効です。その他身につけるだけでも快適さが得られ、アトピーとの相性はよいと言えます。
今回ご紹介するものは「ハチミツ」です。

シュロータスの考え方。アトピーは肝臓や脾臓が
コントロールしているシュロータスと関係

人間の体はシュロータス(管)でできていると考えます。実際に血管、リンパ管、消化管など管でできている部分もあります。神経など管とみなすことができる部分もあります。東洋医学の経絡など目には見えないけれども管のようなものもあります。それらをすべて合わせてシュロータスと呼びます。そのシュロータスが毒素で詰まると病気になるというのがアーユルヴェーダの考え方です。ちなみにアトピーに関わるシュロータスは「ラクタ・ヴァハ・シュロータス」といい血液、胆汁に関係し肝臓や脾臓がコントロールしている箇所の詰まりとみることができます。もちろんこれだけでなく、個人個人違うので、アーユルヴェーダの診断学はとても細密になってくるわけです。

「火」のエネルギーを持つ、ハチミツの効能

ハチミツは基本的には「火」のエネルギーの質をもっています。浄化力が高くシュロータスに詰まった毒素を浄化します。ハチミツを正しく摂ることで、体がキレイになり、過剰なカパが浄化されると考えられています。昔から糖尿病の人でもハチミツだけは食べても良いと言われているのはこのためです。

必ず守るべきハチミツの食べ方

ハチミツは果糖でできていますので、タンパク質と一緒に摂ることは好ましくありません。タンパク質を糖化してAGEという老化物質を作り出し細胞を破壊するといわれていま
す。加熱するとその速度が早まり余計に悪くなります。これらのことが、アーユルヴェーダでは何千年も前からわかっていたのですね。

ハチミツは
・純粋で非加熱のものを
・空腹時に
・単独で
・40度以上に加熱せずに

食べるのがよいとされています。この条件を守るためには、朝起きてすぐや3時のおやつくらいが狙い目です。胃の中が完全にカラッポの時にスプーンで1~2杯舐めるとよいでしょう。ハチミツは信頼のできるメーカーから良質なものを購入しましょう。ジュクジュクアトピーの方には特におすすめ手当てとなります。