松田有真のミラクルHappy☆Life宮古島~しあわせ島時間PART.2 命を繋ぐ大事なお水⑩

宮古島の史跡にもなっている「盛加井(ムイカガー)」

前回に続き、宮古島にあるさまざまなタイプの井戸や湧水をご紹介していきます。宮古島の史跡にもなっている井戸がこちら。平良市内にある「盛加井」(ムイカガー)です。

 

こちらも、「大和井」と同様、大きな穴の「降り井(ウリガー)」です。穴の直径はなんと約24mもあり、とても大きくて広い……!

 

こちらも、大分石段がすり減った状態であることが見受けられます。足を滑らせツルンと行かないよう慎重に。この階段の下に湧水点である泉がありいつも水を湛えています。「盛加井」は、平良市内の「降り井」の中では最も規模が大きく、湧泉口まで下っていく階段の段数はなんと103段もあるそうです!階段を下りる途中、洞窟内の空気がガラッと変わるのが感じられました。

 

途中、振り返って上を見上げてみるとこの穴のスケールの大きさがよく感じられますよ! 奥くまで降りていくと中は鬱蒼とした薄明りに包まれ、少し畏怖の念を感じるようでした。前回ご紹介の「大和井」が役人専用だったのに対し、こちらは庶民の方が利用していたそうです。「盛加井」すぐ隣には「盛加井御嶽」という「御嶽(うたき)」(お祈りを行う場所)があります。もちろん、これらの場所に安易に立ち入ることはありません。一般的な神社とは異なり、御嶽のルールはとても厳しいようですよ! 鳥居があったから手を合わせてお祈りをしよう!というところではないのでどうぞご注意を。

生命の要である水のある場所はパワースポット
決して汚してはいけない

移住後に「盛加井」を訪れた頃、井戸の周辺や洞窟内に、ゴミや空き缶などが散乱していて、あまりにも目に余る光景だったことがありました。「な、なにこの状態は……!」あまりにも美しくない周辺の様子。歴史のある史跡がゴミだらけでは、見学で訪れた方も、また、その場所にいる神様もげんなり!ですものね。誰でも清潔で気持ちが良い方が嬉しいものです☆ その事から、一時期は、散乱しているゴミを集めては拾い、捨てに行き、コツコツとお掃除を行っていたことがありました。コツコツコツコツと地道な一人での作業です。しかし、洞窟内がきれいになると、どこからともなくフワーッと心地よい風が吹き抜けて来たり、無心になってお掃除を行っていると、途中からパラパラパラと、何とも心地の良い霧雨が降ってきたりしたこともありました。綺麗になって心も景観もエネルギーもスッキリ! こちらでも、これまでの歴史の全てに感謝の思いを込めて手を合わせました。

全ての存在、大いなる宇宙の働き、これまでの歴史の全てに「ありがとうございます!」