あんしん出来る身体の作り方PART.6~五行編~腎臓の運動

愛知県田原市で無痛整体 あんしん堂 田原赤石院を開業している院長です。
続編で五行(五臓)の運動、姿勢を取ることにより内蔵が動きどのような効果があるのかを紹介します。
これはもともと武術の練功法でしたが、誰でも簡単にできるように運動療法として改編したものです。

中国には陰陽五行説と言う理論があり、五行とは木・火・土・金・水=肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓とそれぞれに対応しており、下図の五行相生相剋図のように5つの要素が循環しています。5つの内臓の運動を紹介した後でまとめとして下図の詳しい説明を致します。

 

前回は肺(金)についてだったので、上図から次は腎臓(水)の運動を紹介します。

◆実技5腎臓(水)の運動

①   足を大きめに開いて息を吐きながらリラックスして立ちます。

ポイント:腰の後ろの2つの腎臓をイメージ

 

①   両膝を緩めて息をゆっくり吸いながらお尻が出ないように身を沈めていきます。

ポイント:身体が地球の引力で垂直に引っ張られるイメージ

 

②   ①②の繰り返し、10回くらい行います。膝がきつければ高さはそれほど低くしなくても良いです。

ポイント:腎臓を少しでも上下と動かすことが重要

注意:体に痛みとかだるさが出るくらいやるのは逆効果です

※上の写真のように腎臓の運動は体を下に沈めることにより活性化されます。腎臓は体の中でぶらさがった状態であり②の姿勢をとることで腎臓を良い状態に変化させています。自然の水が上から下へ流れるように、体も同じように動かします。
また、内臓の運動は毎日負荷なくコツコツとやることが重要です。
☆腎臓の主な機能☆
泌尿器の主要、老廃物の除去、尿の形成、体液の浸透性の調節および体液の恒常性の維持
東洋医学では、生殖・成長・発育を担っていると言われます。

▼腎臓に関係する症状→腎臓のストレスのサイン
①足腰がだるい         
②膝通、足首の捻挫      
③抜け毛、白髪、ふけ     
④首が回らない           
⑤扁桃腺のはれ(アデノイド) 
⑥耳鳴り、難聴、耳痛、中耳炎
⑦不らず(不正咬合)      
⑧子宮筋腫           
⑨喘息(背中の緊張からくる)  
⑩性精力(インポテンツ)     
⑪前立腺炎・肥大、頻尿    
⑫足のむくみ                              

▼腎臓が病むと→五行配当表より

1.病気が悪化しやすい季節
2.病むときの肌や顔色
3.病気の時の味の好み鹹(しおからい)
4.鹹未の働き軟(硬い物を軟化させる作用)
5.体臭や排泄物の臭い腐(くされくさい)
6.臓の司る器官
7.病気が現れやすいところ二陰(肛門や性器に失調)、耳(遠くなる)
8.臓が弱ったとき症状が出やすい所髪(髪が抜けたり、白髪になりやすい)
9.臓の病変の現れ慄(恐れおびえやすい)
10.臓が病んだとき見られる病変欠(よく伸びをする)
11.臓が病んだ時の分泌液唾(唾液が多くなる)
12.臓が病んだ時の脈状石(沈んで堅い)
13.臓が病んだ時の感情変化恐(物事を恐れ不安になることが多い)
14.病気になりやすい気候寒(寒い時期)
15.臓の司る精神作用
16.臓を補う果物
17.臓を補う野菜霍(にわか、大豆の葉)
18.臓を補う穀物大豆
19.臓を補う肉

 

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