ヨガやマッサージだけじゃない! アーユルヴェーダ5000年の奥義 PART.17 インドの神様編②

ガネーシャ神

インド(ヒンドゥー教)にはたくさんの神様がいると思ったことはありませんか? でもそれぞれの神様の特長を知る機会はなかなかありません。今回はヒンドゥー教を代表する3大神から土着の神様まで、アーユルヴェーダライフさんから教えていただきました! 今回はその2弾です!

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アーユルヴェーダに関係深い聖典「ヴェーダ」の中で、神々の讃歌を記述した「リグ・ヴェーダ」では多くの神々が現れます。 ヴェーダ神話の時代の神々の多くは自然界の様々な事象を神格化されたものです。 それがヒンドゥー教の時代の中で、インドの土着的な民間信仰が取り込まれ、ブラフマー神・ヴィシュヌ神・シヴァ神の三大神(三神一体説)に代表される現在のヒンドゥー教の神話の姿に移り変わっていきます。 ここではヴェーダ神話からヒンドゥー教の時代を経て、今も人々から愛され続けているインドの神様をご紹介します。

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ガネーシャ神(Ganesa)
▼別名
歓喜天、聖天
▼概要
シヴァ神とパールヴァティー神の間の長男とされ、眷族の長。
パールヴァティー神が身体を洗い、その身体の汚れを集めて人形を作り命を吹き込んで生んだ息子とされる。
パールヴァティー神の命で、ガネーシャは浴室の見張りをしていたが、シヴァ神が帰還。ガネーシャはそれを父・シヴァ神と知らず、入室を拒んだ。

シヴァ神は激怒し、ガネーシャの首を切り落として遠くへ投げ捨ててしまう。
パールヴァティー神に会い、それが自分の子供だと知ったシヴァ神は、投げ捨てたガネーシャの頭を探しに旅に出かけるが見つけることができず、旅の最初に出会った象の首を切り落として持ち帰り、ガネーシャの頭として取り付け復活させたとされる。

象の顔をして、太ったお腹の姿が特徴的で、4本の手には象を駆る突棒や数珠、托鉢用の椀、蓮華などをもっている。
障害を取り除き、成功と幸運をもたらしてくれる温和な現世利益の神として、インドの一般大衆に広く信仰されている。

 

 

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ラクシュミー神(Lakshmi)
▼別名
パドマーヴァティー(蓮を持つ女性)、吉祥天など。
▼概要
ヒンドゥー教の女神の一人。

最高神の一人ヴィシュヌ神の神妃とされており、幸運と美、富と豊穣を司る。
乳海攪拌の際に誕生し、世界の母(ローカマーター)や海より生まれる者(ジャラディジャ)とも呼ばれ、天地創造のときには蓮の花の上に乗って浮かんでいたともいわれる。

常に夫であるヴィシュヌ神に従い、ヴィシュヌ神が多くのアヴァターラ(化身)をあらわすとラクシュミー神もその一つ一つに応じて姿を変えるという。

2頭の象が女神の左右から水を注ぎ、4本の腕にはそれぞれ蓮華・アムリタ(甘露、飲む者に不死を与えるとされる)の瓶・ヴィルヴァの実・法螺貝を持ち、赤い水連の上に美しく立っている姿でよく知られている。

 

 

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出典:アーユルヴェーダライフ

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