ホリスティックケア・プアマナの宇宙の法則・身体の法則 PART.10~もしも親を許すことができないのなら

横浜で女性のライフスタイルに合わせた鍼灸・美容鍼灸・疏泄マッサージの施術をさせて頂いているホリスティックケア・プアマナ(puamana)です。

抵抗するものだけが存在し続ける

幼いころに愛情を十分に与えてもらえなかった、何か決断をするときは常に親の意向を優先させられた、などの経験から、今の人生がうまくいかないことの原因は親にあると考えている方は意外に多いものです。
原因が親にあったとして、そのことについて話し合うこともないまま、不幸にして両親がすでに他界されていたらもう二度と解決の道はなく、一生今のままの不満を抱いたままに過ごさなくてはならないのでしょうか?

毎日の糧を自分で得ることができなかった子供の頃、親の思い通りにするしかなかったのは仕方のないことですし、自分に責任はありません。しかし、今、大人になったあなたは、もう親のコントロールなしでも生きていくことが可能ですし、親の価値観が社会のすべてに通用する唯一で普遍的なものではないことも知っています。だからこそ、親の価値観や自分の家庭の在り方に疑問を抱いたはずなのです。
あなたはまず、自分がもう大人であることに気づいてください。
だとしたら、大人であるあなたは、「自分自身が傷ついた親から受けた言葉や態度を自分の子供には決してしない」ことによって、親の接し方の間違いによる新しい犠牲者をこの世に生み出さないことに貢献することもできます。また、大人であるあなたは、もはや親の管理下にいる必要がないのですから、望み通りに振る舞わないことで罪悪感を感じる必要も、義務感を感じる必要もないのです。

人を許すことができなければ、結局自分自身を不幸にすることになる、という思いから、法律的にも許されないような虐待を受けていながら「親を許す」ことに懸命にエネルギーを費やさなければならないということもありません。「親を許す」ということは行為を受け入れることでも、なかったことにすることでもありません。一度行われたことは二度と消えませんし、理解できないような振る舞いを無理に受け入れる必要など全くないのです。「許したい」のであれば、ただ、その行為と行為を行うような人物がこの世に存在するのだということを認めるだけで十分です。たとえ理解することはできなくても、それはあなたが住んでいるこの同じ地球上に確かに存在します。「許す」ことを受け入れることだと考えていると、許せないという思いによる抵抗は益々自分の中で高まり、心の中で存在感を増していくだけです。カール・ユングは、このことを「あなたが抵抗するものが存在し続ける」と言いました。受け入れることができないと抵抗し、忘れよう考えないようにしようと無視を続ける限り、親の行為も言動もあなたの中で永遠に居座り、事あるごとにあなたを悩ませ続けます。
しかし、自分には理解のできないことだが、そういう考え方をする人、そういう態度をとる人は世の中に存在するのだ、と認めてしまうと、自分とは趣味の違う服を着ている人を見た時と同じような反応と気持ちしか湧いてきません。

もしも復讐したいと考えるのなら

万一、あなたが自分の受けた痛手の大きさから親に復讐することが当然だと考えているのなら、どうかご自身を幸せにしてください。
親の信じる価値観や、身近な人に対する態度を受け継がないことによってあなたが幸せになれば、あなたは間接的にですが親の間違いを身を以て証明したことになります。親が間違いに気づいても気づかなくても、それは重要ではありません。
大切なのは、あなた自身が幸せになることであって、新しく誰かを不幸にしたり傷つけたりすることではないのですから。

今年もあと数日、何かとあわただしく忙しい時期ですが、皆様お気をつけて良いお年をお迎えくださいませ。

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