クリスマスの起源を知って、祝いませんか?~古代ヨーロッパの風習とキリスト教

世間では、2012年12月21日にマヤ暦が終わることで、「世界滅亡」なんて騒がれていますが、「新しい次元が始まる時」という解釈が、これから迎えるクリスマスに繋がりますね。
さて今回はクリスマスの歴史を少し書いてみたいと思います。

 

元々のクリスマスの起源は「冬至を祝う」(ユール=祭)という12日間のお祭りを行う古代ヨーロッパの風習からでした。
一番夜の長いその冬至の次の日からは、どんどんと陽が長くなって行きます。
太陽の「死と復活のお祭り」というわけです。
その際にユールログという薪を家で燃やす習慣が、徐々に木を家に持ち込む様に変わったのが、クリスマスツリーの起源です。
ロールケーキの形の、お菓子のブッシュドノエル(ノエルの薪)はまさにこの象徴ですね。

贈り物も、キリストの誕生に合わせて訪れた、東方の三博士が贈り物を送ったのが、クリスマスの贈り物の始まりと言われています。
また、古代ローマのミトラとソルの太陽神の誕生祭を祝ったのが、12月25日で、冬至という暗闇が長い日を、かがり火などで暗闇を追い払う、というのが、現代の光を象徴する「イルミネーション」の始まりにつながっています。
キリストの誕生日を12月25日にしたのも、そうしたお祭りをそのままキリスト教が取り入れて行くようになった歴史があります。
元々は協会暦では、12月25日は新年という扱いでした。

クリスマスソングもラテン語の讃美歌が主流でしたが、その国の言葉で歌うようになったようです。

また、歴史の中では、16世紀にお祭り騒ぎが過激になり過ぎたクリスマスを一旦中止した時代や、外で余りにも酔って乱暴になる人達を恐れ、家庭で祝うものに変化させる動きが、ヨーロッパにありました。
現代のクリスマスは、1800年代のアメリカ、ニューヨークに渡り、ビジネスとして発展して行き、プレゼントや、イルミネーションもどんどん発展しました。
この辺りは、日本のバレンタインビジネス産業と同様ですね。

サンタクロースは、靴下にプレゼントを入れて配ったという聖ニクラウスと、オランダのシンタクラウスの、伝説の二人をイメージして出来上がりました。
ニューヨークに渡るまでは、色々な乗り物に乗ったりという話が様々ありましたが、ムーアという詩人によりイメージがまとめられました。
司祭の姿から今の赤いサンタクロースの衣装とトナカイもこの頃から作られたイメージです。
ラストというイラストレーターが、毎年詳細を描き足し、徐々に出来上がりました。
そして、1856年には公式にホワイトハウスでクリスマスツリーが登場したそうです。

今となっては、商業的な要素が強い内容のクリスマスだけが日本には広がっており、家族と過ごすより、恋人と過ごす日になっている、クリスマスイブやクリスマスですが、今年は「冬至」から陽の恵みを実感し、太陽の恵みを祝ってみてはいかがでしょうか?
また暖炉で薪を燃やすことはできませんが、イルミネーションを見ながら、太陽の復活を祝ってみませんか?
そして、来年2013年の新しい次元に向けて、目を向けたいものですね。